PS5に最適な4Kテレビの基準とは？いつ購入するべき？おすすめの大きさは？

PS5が発売され、テレビの買い替えもしたいものですが、実際は、どんなテレビが良いのでしょうか。いざ買おうと思っても、どれを選んだら良いか分からないようであれば、一つの目安として、参考にしていただければ幸いです。

まず、PlayStation 5の仕様として、次世代ゲーム機らしい4K/120p、8K/60pを謳っていますが、これらはHDMI2.1の規格によるもので、実際のゲーム描写は4K/60pにとどまるのではないかと予想しています。HDMI2.1対応のテレビもほとんどない中で、PS5だけ先駆けて、対応されることは考えづらいからです。

よって、当面は現行のHDMI2.0規格の4K/60p対応したもので十分であると考えられます。

また、現在の8Kテレビの進捗状況から見ても、8Kテレビが普及してくるのは、今から5年後あたりでしょう。フルスペック8Kテレビ、8K/120p対応の8Kテレビが出始めるのも、その頃であると考えると、今、慌てて8Kテレビに買い替える必要もなく、コンテンツ的にもまだまだ4Kテレビが主導権を握るでしょう。高望みせずとも、4Kテレビで十分、対応できるのです。

4Kテレビの中にもピンキリあります。フラッグシップモデル4Kテレビや格安4Kテレビまで、さまざまな種類の4Kテレビが登場し、バリエーションも豊富になりました。いずれにしても、4K/60p対応はしていることから、次世代ゲーム機らしいグラフィックは堪能できるはずです。

しかし、問題は、画質、色彩、遅延です。メーカーによって色合いの表現が違うように、好みのありますが、これは質の高い方が良いでしょう。

アップコンバート機能や画像処理エンジンを施すと、ゲームの場合、遅延が発生してしまうことから、それらを駆使しないゲームモードが搭載された機種が最適です。

つまり、テレビパネル自体を見極めることが大事になるのです。

それとは逆に、ハイエンドモデルでは倍速機能があり、60フレームを120フレームにすることで、滑らかさを表現する機能があります。これは画像処理エンジンと同じように、遅延が発生する可能性があるので、倍速機能のあるハイエンドモデルではなく、倍速機能を搭載しないワンランク落としたミドルエンドモデルでも十分であると考えるべきです。

もちろん、倍速機能の付いたハイエンドモデルでも、ゲームモードで倍速機能を外せますから、ハイエンドモデルでも問題はありません。ただ、ハイエンドモデルとミドルエンドモデルの違いは、単に倍速機能があるかないかの違いだけだったりするので、PS5のために2、3万円高いハイエンドモデルを選ぶのは、もったいないように思えます。

ただし、ここで勘違いしないでほしいのが、倍速機能で4K/60pが4K/120pになるのと、HDMIから直に4K/120pになることは、まったく違う話だということです。

テレビ側の倍速機能で疑似的に4K/120pになっても遅延が発生しまい、本質を伴っていないグラフィックではクオリティは低いのです。HDMI2.1対応しているのであれば、問題ないのですが、HDMI2.0でも、ミドルエンド4Kテレビでなら最高域のパフォーマンスは十分あるでしょう。

よって、PS5でハイエンドモデル4Kテレビはオーバースペックになる可能性があります。

最後におすすめしたいのが、55インチ、65インチクラスの超大型4Kテレビです。最近は、そのようなクラスの大きさでも安くなってきています。ハイエンドモデルであれば、手が届きませんが、ミドルエンドモデルなら、その大きさでも購入可能な射程圏内に入ってくるはずです。

当然、テレビが大きい方が迫力があります。4Kテレビの適正視聴距離は画面の高さの1.5倍とされていますが、同時に、画素が認識できない距離でもあります。どんなテレビにしろ、ゲームをする場合、画面から最低でも1.5mほど離れた方が、体勢的にもやりやすいことから、より大きい4Kテレビの方が、その解像度を活かしきれるわけです。

PS5のために、テレビ視聴する感覚よりも、一回り大きめの4Kテレビがおすすめです。