
レトロゲームを遊ぶ、最大の障壁とは⁉
レトロゲームブームを機に、昔のファミコンやスーパーファミコンを遊んでみたくなり、再び買い集めるようになりました。しかし、当時とインターフェースが変わり、テレビへの接続が難しくなった事が、一番の障壁でした。誰しもが遊んでみたいと思っても、その面倒さから途中で諦めてしまうはずです。
赤白黄色のコンポジット端子テレビ接続のスーパーファミコンなら、なんとか接続できたとしても、それ以前のファミコンであれば、アンテナのRF端子接続であるため、今のテレビでは接続は無理です。せっかく遊んでみたくなったのも、つかの間、インターフェース問題で、断念せざる負えない事態になるのです。多分、そういう方は多いでしょう。
とはいえ、どちらかと言えば、スーパーファミコンよりファミコンの方を、遊んでみたくなるものです。そのため、ファミコンを主体に考えてしまうと、インターフェースの違いは、なかなかハードルが高い問題となってしまうのです。スーパーファミコンより、なぜだかわかりませんが、ファミコン独特の面白さがあったからなのかもしれません。
レトロゲーム互換機は、多々ある‼
という事で、それを解決するために発売されているのが、互換機になります。ファミコンやスーパーファミコンハードを実機と同じように機能する機器であり、しかも、ファミコン互換機の場合、コンポジット接続に対応しているため、今のテレビにも接続可能になり、同じように遊べるようになるのです。しかも、安いものも多くあり、中古のファミコン、スーパーファミコンを買うより手軽です。
ただ、問題なのは、この互換機の再現性です。安いという事は、簡略化されていため、画質や色合いが違ったり、音程もどことなくズレていたりと、なかなか実機と同じクオリティにはならないものも少なくありません。結局、実機の方が良かったと思い、中古のハードを買うはめになる事でしょう。
結局、レトロゲーム実機が一番⁉
中古の実機がベストと言えば、そうなのですが、いくらコンポジット接続のスーパーファミコンと言えども、現代のHDMI接続の高画質に対応したゲームと比較すれば、明らかに見劣りしてしまうのです。正直、こんなレベルだったのかと、落胆するかもしれません。
つまり、安い互換機や中古の実機でも、それほどレトロゲームは楽しめないという現実はあるのです。いや、それらを考慮しても、もっと楽しかったはずとその時点では疑問にも思うことでしょう。思い出補正や過去への美化でそう思っているだけなのか、とも思うかもしれません。
ただ、根本的にテレビ自体が、ブラウン管テレビから、液晶テレビに変化し、コンポジット接続のぼやけた感じが、より強調されるようになったのと、画質も色合いも違いがあるのです。さらに、液晶テレビ特有の遅延問題があるが故に、互換機ではより遅延が発生しかねない事からも、昔と同じような環境ではなくなったことで、当時より、明らかに劣化しているように感じるのです。
HDMIコンバータで、高画質化、HDMI化可能‼
要は、レトロゲームも画質をHD化すれば、接続をHDMI化すれば、解決するわけですが、それ以上の解決策として、HDMIコンバータなるものがあります。より画質をくっきりさせ、従来のコンポジット接続をHDMI化します。ブラウン管テレビより液晶テレビが暗くなりがちな問題も改善されるわけです。実機からHDMIコンバータの外付けだけでも、劇的な改善になります。
それが、現状レトロゲームする上で最高クラスの環境であると思えていたのですが、ある互換機と出会い、その思いはくつがえされました。なんと、その上があったのです。それは、実機以上のクオリティと思えるほどで、明らかにレトロゲームへの没入感、集中力が違うのです。昔感じたゲームの面白さはこれだっと思えた瞬間でした。
レトロコンボHDは、実機を超えた互換機だった‼
その互換機は「レトロコンボHD」というものなのですが、画質もきれいで、遅延が感じられず、音が少しだけ違うものの、実機のHDMIコンバータ接続よりも、はるかに良いのです。まさか、実機を超える互換機があるとは想像していなかったので、衝撃でした。
互換機というだけで劣化版とか廉価版というイメージがありますが、これだけは実機ハードをさらに進化させたような互換機と言えます。現行のハードでレトロゲームのダウンロード販売やエミュレータ関連で、より高画質なレトロゲームも楽しめますが、デジタル化するあまりにドットが強調されているだけに、シャープネスも強く角ばった印象もあります。
デジタルの1か0ではないアナログ的なアバウトな表現が、アナログ時代のレトロゲームにはあったわけで、デジタルのように境界線をつけてしまうと、その微妙さを曖昧さを打ち切ってしまうわけです。そのアナログ的な表現をうまく残しているのが、レトロコンボHDにはあり、ソフト処理ではないハード的な処理がなされる結果なのかもしれません。
レトロゲーム復活には、互換ハードが鍵‼
このレトロコンボHDは、ファミコンもスーパーファミコンも劣化なく、昔の新鮮な感じで遊べるのが特徴的で、レトロゲームが色あせたように感じていたのは錯覚だったのかくらいに思えるのです。ミニファミコンやミニスーパーファミコンが発売され、一部のソフトがHD化、HDMI化対応されましたが、それとはまったく違う感覚です。
もし、公式にレトロコンボHDのようなレトロゲーム対応ハードが発売されれば、明らかに昔のゲームが復興されてもおかしくないレベルにはなるでしょう。レトロコンボHDがあまり知られていないだけに、この凄さを伝えきれないのは残念ですが、レトロゲームは時代のインターフェースに対応しないだけで、ゲーム自体が劣化しているような印象を受けているだけだったのです。ソフト対応だけでは、この再現性、クオリティに限界があるため、ハード対応でレトロゲームが復活していくことが、最高な環境であるのです。
お読みいただきありがとうございました。
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