台風の進路予想をスーパーコンピューター開発で精度向上したとしても?

今でも台風の進路予想が的確ではない!

 コンピューターの性能が日に日にアップしている事で、複雑な計算が可能になり、様々な予測が立てられるようになりました。

その一つが天気予報で、画像解析し雲の動きも割と正確に割り出しているように思えます。

スマートフォンで天気予報関連のアプリが多々ありますが、雲の画像も表示されているので、瞬時にピンポイントで状況が分かります。

天気予報には地域によって誤差があり、微妙に距離間があるので、その地域の漠然とした予報しか出ませんが、レーダー解析で、雨雲が近づいているかが分かり、個々で予測する事で、精度も増し、便利になったと思います。

 そう言ったところで、1日前や直前の予報は、正確に割り出せるようになりましたが、相変わらず、1週間を目途にした、週間天気予報は当たっているようには思えません。

それだけ、これだけ先進的になった今でも天気を予測するのは難しい事が分かります。

 普段の天気ですら、確実な予測が立てられないのに、台風の発生や進路予想が当てられるとは到底思えません。

ニュースで、台風進路予想が立てられますが、当たる時もありますが、大幅にズレる事もあります。

また、ニュースを見る度に進路予想を変更しているので、最初に予想した経路をたどっているかさえも分からなくなってしまいます。

台風だけは、現時点の予想だけしか当てにならないと思った方が良いでしょう。

温暖化で台風発生の確率が高い

 近年、台風の発生が多く、頻繁に発生しているように思えます。

秋口になると引っ切り無しに、台風情報が飛び交います。昔はそれほど気にすることもなく雨風程度に考えていましたが、今は神経を使うほどです。

 それは、台風自体が年々、巨大化しているからです。

以前は、農作物の被害が心配でしたが、今は真っ先に人命を心配しなければならないほどです。

そう思うと、以前の台風の風はまだ優しかったのでしょう。

強風以上に巨大化では成す術なしです。

巨大化すれば、台風が通り過ぎる時間も長くなりますし、なにより被害が拡大します。

人命第一優先すべきなのは当然です。

 台風が巨大化した近年の背景には、温暖化が原因としてあるのかと思います。

気温が上がると、雲の量が増えます。温暖化で台風が発生しやすいもの、巨大化しているのも察しが付きやすいはずです。

スーパーコンピューターなら予測できたとしても

 富士通が開発したスーパーコンピューター「京」は世界一の座にも昇り詰めました。
しかし、演算処理能力がどんなに素晴らしくとも、台風の正確な発生や進路予測までは至らないものではないかと思います。
例え、膨大な過去のデータを解析できたところで、温暖化で巨大化するまでは予期はしていなかったと思うからです。
 富士通では京の後継機、ポスト京の開発がされていて、なんと京の100倍の性能が見込めます。
名前も決まっていて「富岳」(ふがく)で2021年運用予定であります。
今も尚、世界1位にこだわり続けるという事でしょう。
 これだけの性能があれば、台風進路は正確になるでしょうか。
期待はしますが、どんなに性能が良くなっても台風が発生しなくなるわけでもありませんし、台風が来ないわけではないとなると、問題はそこではなくなってきているのです。
 以前のような比較的小さな台風であれば、正確な進路予想情報は、ありがたいものでしたが、巨大化した台風では、進路以前に広範囲が巻き込まれるため、どちらにせよ台風被害は想定しなければならなくなります。
 求められるものは、台風の進路予想ではなく、地球温暖化の気温上昇予測などでもなく、温暖化を食い止める方法、台風を発生、巨大化させない方法の方なのかと思います。
しかし、それを解決するには、例え次世代スーパーコンピューターですら、難しいのではないでしょうか。
いくら文明の利器を駆使しようが、大いなる自然には太刀打ちできないのは人類の運命とでも言うのは肝に置いておいた方が良いのかもしれません。
 お読みいただきありがとうございました。

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