PlayStation 5はSSD搭載で静音設計にはなったが、排熱処理でファン爆音化が問題になる⁉

PlayStation 5は、SSD標準搭載!

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 PlayStation 5の仕様が発表され、これまでのHDDに代わってSSDが標準搭載されるという事は、ゲーム史上において、素晴らしい進歩です。数年前ならSSDは高価で、安価なHDDに敵うものではありませんでしたが、ここ数年でSSDが比較的、低価格化してきたことで、PlayStation 5に搭載されるようになったのでしょう。
とはいえ、SSDはまだまだ高価なのが現状で、それ故に、825GBという最低限度の容量に収まったと言わざる負えません。
SSDのメリットはなんと言っても、データ転送速度が速い事であります。4K解像度ともなる高ビットレートを要するPlayStation 5では、ロード時間の短縮は絶対、不可欠な課題ではあったでしょう。
そのため、PlayStation 5のSSD搭載は必然でもある仕様なのです。
また、SSDのメリットとして、物理的に回転する磁気ディスクドライブであるHDDと違い、USBフラッシュメモリーやSDカード同様、半導体メモリーでもあるSSDは動作が無音であるということです。
HDDは書き込みや読み込みをするたびに、回転音がしてしまいますが、SSDではそれが全くなくなり、静音性に優れる所以です。
今回、PlayStation 5ではブルーレイディスクドライブ非搭載の「Digital Edition」も発売されることからもディスクドライブが全くないモデルが発売されるという事で、静音設計になったイメージはあります。

問題はファンによる騒音!

空冷ファン
 ところで、パソコンやゲーム機において、最大の騒音となるのは、排熱のためのファンによるものです。
PlayStation 4では、ファンがフル稼働しても足らないくらい、排熱処理が十分でありませんでした。その時の、爆音と言ったら、とてもゲームをしていられるようなレベルの音ではありませんでした。壊れんばかりのファン回りっぱなしの状態があったのです。それでは、快適なゲーム環境ではなくなります。
この原因は、PlayStationだけでなく、世代ごとにゲーム機自体が高度なものとなってきている事によるもので、より難しい演算や高解像度のグラフィック性能が求められ、その処理を司るCPUやGPUにより大きな負荷がかかるようになってきているからです。
CPUやGPU自体の性能も、良くなっているのも事実ですが、それが追い付かないほど、それらに負担をかけているのです。
CPUやGPUに負荷を掛ければ掛けるほど、発熱してしまうのは、自然現象のようにしょうがないことで、十分に能力を発揮できなくなります。そのため、ファンで風を送り、冷やすことで、パフォーマンスを上げる仕組みになっているのはパソコンと同じです。
そして、それらCPUやGPUが発熱してしまうのは、半導体チップだからです。半導体は内部の回路に微弱な電流が流れることで、難しい計算が可能になりますが、電流が流れる以上、熱が発生してしまうように、負荷が大きいほど、発熱が大きくなるわけです。
技術的にも「ムーアの法則」と呼ばれる半導体の微細化プロセスも今はなかなか進まず、いくら省電力化を図ったことろで、たかが知れているのは、それほど高度な計算や負荷のかかるデータ処理を求めるようになったからなのです。

SSD搭載で排熱と騒音が心配!

ということは、半導体メモリーでもあるSSDにも同じことが言えるわけです。
PlayStation 5ではSSD搭載され、HDDの回転動作による音には解消されますが、SSDの排熱によるファンの騒音はより一層、爆音化されるのではないかという懸念があるのです。
PlayStation 5がいかなる排熱対策をしてくるかは、まだ分かりませんが、これまでどおりファンによる空冷でしょう。
PlayStation 5には、CPU、GPU、16GBのDDAR6のメモリー、さらにSSDと、発熱する半導体チップを多彩に搭載されることで、ファンによる排熱と騒音が心配なのです。
PlayStation 5がSSD搭載でロード時間が短縮されると謳っていても、そのパフォーマンスを発揮できるのは、ほんの一瞬なのかもしれません。長時間、遊んでいるうちに排熱が追い付かなくなり、またしても、ファンの爆音とロード時間に苛まされないことを願うばかりです。
お読みいただきありがとうございました。

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