8Kテレビ、序章から本編へ!
近頃は、4Kテレビの方に夢中で、8Kテレビなどは、夢物語のような遠い未来の製品に思えていたのは、つい昔、いよいよ、8Kテレビや発売される中、その仕様(HDMIなどのインターフェース)や、価格は、到底スーパーハイビジョン8Kテレビには、及ばないもので、4Kテレビに毛が生えたようなものではあったのです。
現に、今、売ってある8Kテレビは、8K/120Hz対応のフルスペック8Kテレビには、まだなってはいなく、8K/60Hz駆動の準8Kテレビと言ったところにあるのが、今の8Kテレビ市場です。
とはいえ、HDMI2.1も搭載され始め、その規格通りの8K/60Hz、4K/120Hz対応は、順次開始されていくだろうことから、いよいよ8Kテレビ市場の幕開けが本格的になっていく兆しもあります。
これまでの8Kテレビは、いわばプロローグのようなもので、世間に認知されるために十分な役割があったでしょう。もう8Kテレビを知らないとは言わせないくらいに、4Kテレビ以上に8Kテレビが一般的になっていくのも、もうそう遠くはないでしょう。
8Kテレビは、まだ高い!
しかし、現実的に考えると、まだまだ8Kテレビが普及していくには、問題があり、その一つが、価格です。現在8Kテレビの価格は、だいぶ下がってきてはいますが、それは、型落ちであったり、BS8Kチューナーレスであったりします。
しかも、HDMIは、HDMI2.1規格どおりの8K/60Hz、4K/120Hz対応はしているとはいうものの、ライセンス認証はされていないためか、後日アップデート対応や、HDMIケーブル市場でもHDMI2.1規格は満たすものの、ライセンス認証されていないものも多く出始めるようになりました。
まだ、時期尚早感の残る8Kテレビではありますが、それも次第に解消され、価格も4Kテレビに迫ってきている感じはあるのです。しかし、それは、あくまで、早まった結果でもあり、型落ちというよりは、次々と仕様が刷新され、8Kテレビの完成形に近づいている新製品に見劣りしてしまうためです。
今後は、HDMI2.1完全対応の8Kテレビの発売されていくだろうことから、それが新商品として発売されていくはずです。最新モデルの8Kテレビの価格こそ、一番の重要視するべきところでしょう。
8Kテレビは、安くなる⁉、高いまま⁉
ソニーも8Kテレビを発売しましたが、その価格は、4Kテレビが発売された当初のものの価格に近く、まだまだ気楽に購入できるような代物ではないことを予感させるものではありました。
しかし、その一方で世界初の8Kテレビを発売したシャープは、いよいよコンシューマ向けの8Kテレビ発売へ、切り替えているようで、そこにLGも参加し、8Kテレビの価格競争が始まろうとしているのです。
ソニーのように8Kテレビを最新フラッグシップモデルとして高価なのもとして販売していきたい路線と、もうその時は過ぎたと言わんばかりに、8Kテレビの低価格を目指している路線のシャープやLGとで、市場は2極化しているといったところにあるでしょう。
8Kテレビが、高価な理由は、大型化!
どちらが市場を主導していくかは、今後の見どころではありますが、いずれにせよ、8Kテレビの場合、価格が高くなる理由のもう一つに、画面サイズの大きさがあります。
8Kテレビは、4Kテレビをも超える大型のインチ数となることが、一般的で、それは4Kの2×2倍の解像度を誇る8Kだからこそ可能なことでもあります。高解像度な映像ほど、画面サイズが大型な方が有意義であるため、4Kテレビよりさらに大きくなっているのです。8Kテレビのサイズは、4Kテレビサの2×2倍サイズとまではいきませんが、4Kテレビより一回り大きなサイズが一般的ではあるのです。
しかし、実際は、4Kテレビでも、8Kテレビでも、その解像度の違いを見出すのは、なかなか難しく、同じインチ数の4Kテレビ、8Kテレビであった場合、その差をはっきり区別できるほどではないです。
つまり、8Kテレビをより大型化することによって、4Kテレビとの差別化を図り、販売していく戦略であるとも考えられます。そうでもしないと、安い4Kテレビで停滞しかねません。
LG、55インチ8Kチューナー内蔵8K液晶テレビ発売へ!
ということで、8Kテレビが高価なのは、大型化という意味合いもあるわけなのですが、最近、LGの最新8Kテレビになんと、最小の55インチがラインナップされるのです。
55インチといえば、4Kテレビでは中級クラスのサイズでもあり、そこにサイズダウンされた8Kテレビが並ぶということは、価格もそれなりに低価格化しないと売れないということでもあります。
しかも、8Kチューナー内蔵8K液晶テレビでもあり、HDMI2.1に準拠しているとなると、それだけは4Kテレビとの確執はあるのものです。
LGの低価格化競争は、8Kテレビへ!
世界初の8K有機ELテレビを手掛けたLGが、いよいよ液晶の分野でも、市場拡大していくとなると、世界に先駆けて8Kテレビの開発してきた「液晶のシャープ」の立ち位置も危うくなってきました。
シャープも随分、テレビの低価格化を実現してはいますが、それ以上にLGのテレビは低価格化しています。
価格競争の激化で、破格的に安くなってきているのが、LGの4Kテレビでもあり、しかも、品質も兼ね備えた、一大ブランドを築き上げていきているのです。今では、約50インチ4Kテレビを5万円ほどを販売しているほどですから、比較的安いシャープや東芝の4Kテレビよりも、もう一段階下げた価格設定には驚かされるばかりです。
それが、8Kテレビの分野でも、介入し始めてきているわけですから、打つ手が早い以上に、なりふり構わない姿勢に脅威さえ感じるほどです。ここで、国内テレビメーカーのソニーやパナソニックが、100万円クラスの8Kテレビを投入していたのでは、まったく勝ち目がないのは、分かり切ったところです。
地デジ化移行に薄型テレビが売れない時代から、テレビの売り上げが回復してきたとはいうものの、このLGの破格級8Kテレビの投入で、8Kテレビ市場は急展開しそうなものです。日本のコメのように、高い関税でもかけなければ、日本のテレビ事業は守っていけるのでしょうか。
フルスペック8Kテレビ開発こそが、鍵に!
とはいえ、購入者からすれが、8Kテレビが、早期に安くなっていくのはありがたいことでもあり、LGがそれだけ早く実現できていることは、その他のテレビメーカーでもそれが可能であるということです。
仕様的には、4Kテレビも8Kテレビもそれほど変わり映えするわけではなく、技術的にはそれほど難しいことではないでしょう。それよりも、8K/120Hzのフルスペック8Kテレビの方が、ハードルが高く、そこにいち早くたどり着けるかの方が、今後大事になっていくでしょう。日本のテレビメーカーにはそこで挽回してもらいたいです。
まだまだ8Kテレビは始まったばかりです。今後の展開に期待したいです。
お読みいただきありがとうございました。
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