フルスペック8Kテレビのフレームレート120p対応はいつになる?

液晶テレビはフレームレートが重要!

 液晶テレビの場合、液晶の特性上、反応に遅延が出てしまうため、速い動きのある映像には対処しきれず、残像やブロックノイズが発生してしまいます。そのため、メーカーでは倍速120Hzや4倍速240Hzの機能を付け、画像と画像を補間し、より滑らかな映像になるようにしています。一時期は8倍速の480Hz対応したテレビが発売されていましたから、驚くばかりです。

 フレームレートは(1秒間に描写される画像数)描写寄りのfps(frames per second)単位で表わされ、テレビの画像処理エンジンの倍速機能は電子回路寄りのHz(ヘルツ)単位で表されますが、この場合、結果として同じ意味合いで、120Hz駆動であれば、120fpsとなったことになります。

 それぞれ方式は違いますが、映画は24pの毎秒24フレーム、地上デジタル放送は60i、4K放送は60pの毎秒60フレームです。現在8K放送は60pですが、将来的には120pとなるようです。

 シャープから発売された8KテレビAX1ラインは、倍速機能を搭載し120Hzで駆動することから、BS8K放送の60pを120fpsまで引き上げている
事になります。テレビ側ではフルスペック8K120p対応も技術的には可能になってきているという事です。しかし、8K/120p対応カメラやHDMIなどの伝送環境が整っていないため、フルスペック8K/120p対応はまだ時間がかかる見通しです。

 最近、ゲームにおいてもフレームレート(fps単位表示され、の重要性が言われております。ミリ秒を競うだけあり、遅延は致命的なハンディキャップとなります。これから盛んにeスポーツの大会が行われていく事もあり、このフレームレート問題だけは、4K8K対応するような解像度以上の早期対応が求められるところです。
ゲームにおいては120Hz対応するものもありますが、それだけでも大変な事で、演算処理やグラヒックだけかなりの負荷がかかります。その上で、液晶ディスプレイも120Hz対応していかなければなると、遅延をなくす事に精一杯でしょう。

16K/240pを見据える時

 テレビ自体は8Kテレビで飽和しそうですが、実際8Kテレビを視聴しても分かるように、近づけば、ピクセル、画素を判別できてしまいます。もう一歩、踏み込んで16Kあたりになると、テレビというより、パソコンディスプレイのような至近距離体勢でも、見分けつかなくなるのかもしれません。そこまでする必要があるかと思ってしまいますが、8Kテレビが普及し、物足りなくなってくるころには、16Kテレビを求めても良いくらいの感覚になっているはずです。
 また、フレームレートも同じで、現在の60pでも少し映像にもたつきを感じられる事から、120pぐらいにならないと違和感を拭い去れないのかと思います。240pが人間の限界認識レベルだとされている事からも、120pでも最低ラインでしょう。であれば、究極の240pを求めたくなるのが人の
心理というものではないでしょうか。
 時代はエコや節約思想です。8Kテレビにすら冷ややかな姿勢になることもありますが、将来的には所詮8Kぐらいで情報過多にはならないはずです。5Gのように次の時代を見据え、切磋琢磨しなければならないのかと思います。
 お読みいただきありがとうございました。

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