NHK ハイブリッドキャスト対応テレビでオリンピック4K放送実験!

NHK ピョンチャンオリンピックをインターネットで「放送同時配信(実験)」

 NHKはピョンチャンオリンピックを総合テレビ・Eテレ・スーパーハイビジョンで放送番組の中から、試験的にインターネットでも同時に配信を行う2種類の「放送同時配信(実験)」を行うようです。ただし、スーパーハイビジョンで放送するオリンピックの8K番組はハイブリッドキャスト対応の4Kテレビ等で視聴できる模様です。また、4Kライブ配信、見逃しを視聴するにあたり、 20Mbps以上のインタネットの回線速度が必要となるようです。
...ややハードルが高いかもしれません。
 

4Kライブ配信=4K放送⁉

 4Kテレビが発売されてからというもの4Kコンテンツの少なさには正直、参ります。ようやくブルーレイディスクが4K Ultra HD Blu-rayとなり、4Kコンテンツが揃い始めてきてはいるものの、まだまだ物足りない現状であります。また、インターネットでの4KVOD(オンデマンド)配信や高画質なネット動画によって、4Kテレビは救われていたという印象を受けます。そのため4Kテレビ購入への意義が問われるところでもありました。
 しかし、この度、NHKが実験的に行うピョンチャンオリンピックの総合テレビ・Eテレ・スーパーハイビジョン放送番組を試験的にインターネット配信を行う「放送同時配信(実験)」は、今、急成長しているインターネットライブ配信(4K)であり、総合テレビ・Eテレと言った地上波の4K版ということでもあり、4K放送と言えるものです。
 オンデマンド配信の場合、放送とは違い、時間差が出るため、どことなく興味が削がれてしまいます。しかし、放送となれば興味深いものがあります。4K放送、ライブ配信化は情報の遅延や誤差を解消する大きな進歩です。また、オンデマンド配信はダウンロードのため回線速度が不安定でも可能なところがありますが、ストリーミング配信のようなライブ配信には十分な回線速度環境が必要なため、技術的進歩によって可能になったとも考えられます。4Kライブ配信、放送は光ファイバや次世代の5Gといった技術的進展が欠かせないものとなってくるはずです。

地デジ4K放送の足掛かりとなるか!

 今回のオリンピックのNHKの放送同時配信(実験)は新たなチューナーをも必要ともしなく、インターネットを介したハイブリットキャスト対応テレビで行われるため、実質、地上波4K放送とも言えるものでもあります。
 以前にも国が地デジ4K放送化について技術募集していたこともありました。その内容は地デジ放送では周波数や干渉などの技術的面で4K放送が困難でもあり、経済的にも新たにチューナーなどを要せずに出来るもので、既存状態で4K放送への実現を探っていた経緯がありました。また、その一つの案(例)として、今回のインターネットを活用した4K放送が候補として考えられるだけで、計画にもなってないませんでした。
 しかし、急展開、今回のNHKの放送同時配信(実験)は、地上デジタル4K放送への模索でもあり、原型ともなり得る試みになるかもしれないわけです。これが上手くいけば、地デジ4K放送も早期に実現していける可能性が出てくるかと思います。
 一度4K、8Kを味わってしまうと、その世界観は地デジ放送の時とは別世界のものとなり、4K8K化は必須なことになるだろうし、急激に変化していくのかと思います。

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