HDMI2.1ケーブルが今年には発売される⁉8KテレビやPS5対応する?

HDMIイラスト

HDMI2.1がようやく動き出した!

 HDMI2.1とは次世代4K8Kテレビには欠かせない伝送インタフェースです。現在最新規格はHDMI2.0 で4K/60pまでサポートされていますが、8Kまでは対応していません。そのため、今後テレビが8KテレビにシフトしていくにはHDMI2.1は絶対的に必要となります。

HDMI規格がデータ伝送するインタフェースとしてこれほどまでに地位を上げたのは、言うまでもありませんが、テレビのみならず、パソコン、レコーダー、ゲームなどのインタフェースとしても統一できたことも大きい事で、それを覆すほどのインタフェース規格が事実上ないです。

USB規格もありますが、伝送速度がHDMI規格には一歩及ばない事や、他にもDisplayportも健闘はしていますが、今後の互換性を考えると普及しているHDMIがやはり将来を担う規格である事に間違いなさそうです。

 HDMI規格もテレビの進化に合わせるように進化してきたわけですが、現在の4K8Kテレビともなると、情報量が多すぎて、データ伝送速度を上げるにもなかなか困難になってきた背景が伺えます。データ量を増やすのに合わせて、転送データを微細化するほど、ノイズや減衰を受けやすくなるために、いくら高レート規格のHDMIと言えども限界に近づいているように思えます。

HDMI2.1ケーブルは高品質が求められる

 現在の最新のHDMI2.0 でさえ10mを超えるものはほとんどなく、高品質なものでなければ実現できる規格ではなくなってきています。2,3mほどのものならHDMI2.0 規格を満たすものはありますが、10m級になると、ノイズが入らないように一段とシールドが太くなっていたりと、HDMI2.0規格ですら、やっと製品化できている現状なのです。

そんなこともあり4K8Kテレビ発売に合わせて、HDMIも早々に4K8K対応してくるかと思いきや、実はなかなか進まず、規格だけはHDMI2.1として発表はされたものの、製品化はまったく進行していなかったのです。実際、現在発売されている4K8KテレビにはHDMI2.1搭載されているものはほぼない事がそれを証明しています。

これをご存知の方であれば、テレビ購入の際に、4K8KテレビにいつHDMI2.1が搭載される事が気がかりなところで、HDMI2.1搭載最新機種が待ち遠しい事でしょう。

 逆にHDMI規格動向にデバイス側が合わせていかなければならないほどのHDMI規格は重要となってきているのです。

今後、話題になりそうな8Kテレビですが、このHDMI2.1が進まなかったおかげで、BS8K放送に合わせてチュナーやレコーダーを後付け、外付けできないため、なかなか売れない、普及してこないわけですが、それ以上に、それを想定しているメーカー側が8Kテレビを発売してこないという見立てもあります。

しかし、ようやくHDMI2.1規格のケーブルが今年前半には発売されるというのです。これは8Kテレビへの地盤が固まってきているという前兆でもあるでしょう。

HDMI2.1では4K/120p、8K/60pまで対応します。現在のBS4K8K放送は4K60p、8K60pですので、BS8K放送視聴には外付けBS8Kチューナーや8K対応レコーダーなどで必要不可欠な存在ではありますが、BS4K放送に限って言えば、現在のHDMI2.0 規格で間に合います。

つまり、4Kテレビにおいて、HDMI2.1搭載の有無はほとんど意味がない故に、4Kテレビ購入を拒む理由にはならないのです。


8Kテレビに限って、このHDMI2.1搭載が重要になってくる事でしょう。

タイミングがジャスト!

 ところで、HDMI2.1が今年前半には発売されるという事が、まるで図ったかのようなタイミングです。なにせ今年は2020年の東京オリンピックがあるため、BS8K放送に間に合わせようとする考えが見られます。それに合わせ8Kテレビの発売も各メーカーから発売される事に期待できるからです。

また、今年の年末には次世代ゲーム機のPlayStation5やXbox Project Scarlettの発売があります。どちらも8K対応するようなので、HDMI2.1搭載は必須となるはずです。HDMI2.1は4K/120p対応ですので、120pの高フレームレートのゲームにも恩恵があることでしょう。そういった意味ではHDMI2.1搭載で4K120p対応した4Kテレビ機種も需要はあるのかもしれません。

 いよいよ8Kに向けて幕を開ける年にはなりそうですが、このHDMI2.1なくしてそれは成し得ない事でしょう。そのHDMI2.1がついに来るのです。

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