容易さゆえに著作権問題も規制も多いデジタル化
CDも音楽鑑賞もあまりしなくなった背景には良い歌や曲がないということでは決してないと思えます。またテレビの視聴率も減ったのも、そのすべてはデジタル化にあるのではないでしょうか。今や音楽はCDではなく、ダウンロードです。一昔前ならCDの売り上げが100万枚を超えるとミリオンヒットをして数字からも分かり、相乗効果で大きく盛り上がれる業界でした。
しかし、ネットの普及により安いダウンロードが当たり前にもなり、それでCD売り上げが減りました。また、ネットや動画で配信しているとわざわざ買ってまで聞くこともなく、その場しのぎで事足りる場合もあります。
今ではCD売り上げ数があてにならないため今何がヒット曲しているかもわからない事態でもあります。ネット規制は厳しくなったもの違法な音源はまだまだあるでしょう。著作権関連ニュースもよく話題となりますが、作詞、作曲者、歌手の音楽に対する意欲も削がれることに変わりはありません。
アナログ全盛期の昭和
昭和のラジオからはじまり、テレビへと移り変わりながらも音楽は人々の支えにもなったかと思います。しかし今、代表的なNHK紅白ですら低迷気味です。昭和からあれほど活気に満ちた音楽業界の衰退の最大の原因がもっと他にあるように思えます。
テレビが最大の要因?
それはテレビではないでしょうか。これも結局デジタル化が原因ではありますが地デジ化にあると思えます。それはテレビが大型化したもの薄型になってしまったことで、スピーカーも薄型化を強いられました。その技術はあったとしてもたった数年の短期間では音質は奥行きのあるブラウン管テレビのスピーカーに勝るはずないのです。
ウーハーの効いたような音質がブラウン管テレビでは当たり前にあったのが、ここ数年の薄型テレビの普及により、薄っぺらく深みのない音質になり、感情はまず伝わってこないだろう音に変わりました。
それを解消するにはスピーカーを設置するホームシアターシステムが良いのですが、敷居が高いわけです。しかも5.1chといった従来のステレオより、音質の幅は広がるものの、ボリュームはブラウン管テレビのスピーカーのぐらいだとすれば、それを売りに地デジ化薄型テレビへの移行したのだろうと考えられます。
これではデジタル化が一進一退しているだけで、デジタル化は本当に良かったのか疑問です。
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