光ファイバーの通信速度は、まだまだ上がる!
スマートフォンなどのインターネット産業にブレークスルーが起きたのは、通信速度が劇的に高速化したからです。その下支えをしているのが、光回線でもあり、光ファイバー通信による技術革新があるからです。
携帯電話やスマートフォンでは、LTEや5G、Wi-Fiなど、電波による通信になりますが、通信速度技術が上がってきてはいますが、物理的に干渉や減衰が起きるため、通信速度向上の限界を向かえるような頭打ちが来ているようです。
一方、光ファイバーによる光を媒体とする通信は、従来の電気通信よりも、遥かに高速で大容量なデータ通信が可能です。しかも、その高速化は留まるところを知らないもほどで、遂に10Gbpsの光回線が実現しています。光ファイバー型通信は技術的にはまだまだ通信速度は上げられる分野ではあるので、今後も通信の高速化、大容量化はさらに進んでいくでしょう。
しかし、これらの技術があっても、逆にそれを活用する産業の方が追い付かず、5GやIoT、自動運転技術などが、例に挙げられるように、後付けで出来た技術であるようにも見受けられます。
第三次産業革命から第4次産業革命へ
また、パソコン産業におけるCPUやメモリーの性能向上や大容量化が、以前より芳しくないのも、半導体産業の定説でもあった「半導体の集積密度が1年半から2年で倍になる」と言った「ムーアの法則」が今や崩壊しつつあります。
ここのところ、パソコンスペックが停滞しているのも、これが原因で、プロセス移行(微細化)が進んでいない現状があるのです。1990年代から2000年代にかけて、面白いようにパソコンの性能が向上を実感できたユーザーには、今の変わり映えしないパソコン産業には悲観的な思いもあるでしょう。
また、半導体産業の恩恵を受けてきたゲーム業界でもそれは言えることで、今なお、グラフィック性能は向上していますが、飛躍するほどではなく、昔ほど感動はありません。どちらかというと、スマートフォンのゲームのように、グラフィック向上よりも携帯性や面白さを追求する事で逃げているような印象すらあります。
つまり、半導体における技術革新は、今や昔の事になりつつあるのです。それら半導体を用いたコンピューターによる産業の発展はいわゆる第3次産業革命と呼ばれていますが、それがシフトし、第4次産業革命に突入しているのです。それがインターネットを用いたAIやIoTです。
2000年代初期にIT革命が発端ではありましたが、その延長線上に5G 、IoTがあるように、その改革は始まっていたのです。そこで重要になるのが、通信であり、光ファイバー回線の速度向上が一端を担っているところなのです。
光回線の通信速度の進化の早さ!
光回線の通信速度は、2001年に光ファイバーを用いたインターネット接続サービスが開始されて以来、高速化してきました。
2001年当初、10M/100Mbpsだったのが、2004年には1Gbpsが開始され「NURO 光」が2013年に2Gbps、2015年には10Gbpsをサービス開始しました。この歴史を振り返ると、この通信速度の変化は、かつての「ムーアの法則」のように倍々計算で向上していく歴史を思い起こさせるものです。
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