ファーウェイの「MediaPad」が人気!
ある調査によると、タブレットの売上トップ10のほとんどがアップルの「iPad」だそうですが、その中でも、7、8位につけ、頑張っているのがファーウェイの「MediaPad」のようです。OSが違い、iPadはiOSですが、数少ないAndroidタブレットとして、唯一、対抗できているのが「MediaPad」になります。
対抗していると言えども、「iPad」の足元ほどでしょうが、LenovoやNECなど、他のAndroidタブレットからすれば、頭一つ抜けている現状ではあります。購入する側からすれば、価格的にも安く、コストパフォーマンスが高い「MediaPad」に人気があるのも当然です。Androidタブレットとしては、ほぼ一択となってしまう事も売り上げを伸ばす要因になっていると考えられます。
軌道に乗りつつあったファーウェイですが、いわゆる「ファーウェイ問題」が発覚してしまったために、減速ぜざる負えないところにあります。
勢いづく前に、芽をつぶしておこうとするアメリカ側の意図もあったのかもしれませんが、性能面、機能面でもiPadに負けず劣らない本質的な部分は評価され、回復する兆しはあるようです。もう中華パッド、中華タブとは言わせない実力が「MediaPad」にはあるのです。
ところが、コロナウイルスの影響でまたしても減速の懸念がされる中国です。ここいらで日本のNECが起死回生を図りたいところですが、正直、今のところファーウェイの「MediaPad」に勝てる余地はないほど、製品として、ブランドとして、確立されたものに仕上がってきています。
日本人しては、国産のNECのタブレット「LAVIE Tab」を推したいところですが、古き良き日本の全盛期パソコンメーカーとして活躍したNECの名残りがあるようで、それが良くも悪くも評価されないところがあるようです。
性能面では良くても、インパクトやパフォーマンス面で劣ってしまう今の日本が陥っている典型的な良くないパターンではあります。逆にそこをうまくついているのがファーウェイの「MediaPad」なのです。
「SoC」こそがタブレットの性能の違い!
タブレットでもスマートフォンでも演算処理の核となり、パソコンで言えばCPUあたるのが「SoC」(System on Chip)と呼ばれるもので、性能のすべてがこれにあると言っても良いです。クアルコムの「Snapdragon」が有名ですが、その開発コストが本体代に掛かる事は言うまでもありません。
また、アップルでは独自のプロセッサ「Aシリーズ」を展開して、iPad、iPhoneには「Aシリーズ」が搭載されています。「Aシリーズ」の特徴としては、メモリーがSoCに内蔵されているところにあります。
そのため、iPhoneやiPadのメモリー容量が記載されず、ストレージ容量と間違って認識してしまう事があります。iPadやiPhoneの記憶容量は大抵ストレージ容量の事を指していますので、容量の大きさを過大評価しないように気を付けましょう。
今であれば「32GB」や「64GB」が主流になってきていますが、iPadやiPhoneは先駆けて「128GB」「256GB」なるものも存在します。ただ、ストレージ容量が性能を大きく左右するわけではありません。
あくまで、性能の差となるのは、SoCとメモリー容量が性能の差であって、iPhoneやiPadではプロセッサ「Aシリーズ」となります。
iPhoneやiPadに使われる「Aシリーズ」は性能が高いので、価格的にも高いですが、確実に良いものである事は間違いないです。
しかし、実際、車のように、高級車、スポーツカーに乗ると同じように、日常的に必要性はあるのか言えば、大衆車やエコカーで良いわけです。SoCや「Aシリーズ」は車で言えば、エンジンのようなもので、法定速度を守らなければならない公道で、その差を発揮できると言えば、加速性能くらいです。発進時や追い越しなどの僅かな時間差だけです。インターネットにおいても、決められた回線スピードで、ましてミリ秒単位の違いで、体感できるほど差はないと思った方が良いのです。
「MediaPad」がコストパフォーマンスが高いわけ
「MediaPad」のSoCにはファーウェイの傘下ハイシリコンが開発したプロセッサー「kirin」が搭載されています。クアルコムの「Snapdragon」ほど知名度も実績もありませんが、確実に実力をつけてきているのも事実で、アメリカからすれば驚異ではあります。今や半導体産業は日本から韓国、中国、台湾に移行しているのです。
全体的に「kirin」はそこそこのスペックで「Aシリーズ」ほど、特化したところがなく、性能も及ばないですが、至って普通と言ったところでしょう。
要は、このSoC開発コストがスマートフォンやタブレットのコストに大きく反映してくるわけで、SoCスペックさえ抑えれば、コストは低くなるのです。「MediaPad」は極力コストを下げている構成なのです。その他のディスプレイ解像度やストレージ容量はハイエンドクラス級でも、SoCだけコストを抑え、コストパフォーマンスが高い製品となっているのです。
SoCの性能が低くて問題ないかと言えば、先にも書いたように、エンジン性能が低くても、高速道路を走れるように、エンジンをフル稼働させれば、それなりに走行できます。たとえ、その場しのぎでも、時代についていけるくらいの使い勝手は可能なわけです。
まとめ
同じディスプレイ解像度、ストレージ容量で、iPadとMediaPadになぜこれほどまでに金額の差があるかと言えば、それはSoCの性能の差に尽きるでしょう。iPad1台で、2台のMediaPadが買えてしまうほどです。実際使っていく上で、それほどSoCの性能にこだわる必要性があるのかを見極め、購入を検討してみててはいかがでしょうか。
お読みいただきありがとうございました。
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