4Kテレビ購入の注意点!「4K放送が暗い」方が、実は見やすい⁉デメリットではなく、メリットの方が大きい理由。

「4K放送が暗い」のは慣れ!

テレビ光
ばにぼんさんによるイラストACからのイラスト 

「4K放送が暗い」という事が話題となってしばらく経ちますが、今までそれほど問題視されないのは、BS4K放送が多少暗く感じても、視聴してて、それほど悪くはないと思えるからです。
BS4K放送の方が暗いと断言できるのは、BS放送とBS4K放送で、同じ番組を放送している時があり、それで分かります。BS4K放送はBSハイジジョン放送を4K映像にアップコンバートしたものが多く、2画面表示にして、見比べても明らかにBS4K放送の方が暗い事がわかまります。
しかし、それが実際、見づらいものかというと、そんな事はありません。コントラストが低い方が、色にしまりが出て、むしろ自然な色合いである場合が多いです。逆にBSハイビジョン放送の方が、明かすぎて、画面全体が白っぽく感じるほどです。
要は慣れの要因が大きいのです。
今までのハイビジョンテレビでの映像が明るぎて、それが基準になってしまった事が原因です。BS4K放送の明るさに慣れてしまえば、暗いとは思えなくなります。
4Kテレビを購入し、BS4K放送を視聴し始めた最初ののうちだけ、慣れるまで暗く感じるのです。慣れてしまうと、反対にBSハイビジョン放送が、いかに明るすぎたかもわかり、異様に感じるほどです。

「暗い」というメリット

 とはいえ、4Kテレビはどちらかというと、映画館のような視聴環境が適しているのようです。映画館のように、暗いところで映像を視聴すると、色合いや黒の深みがわかるように、映像の明るさが全体的に暗いほど、影や闇の部分が見やすくなります。
そのため、落ち着いた映像に感じ、没頭感も得やすいのです。4Kテレビは映画鑑賞に向いていて、ネットフィリックスなどのVODサービスの多い今の時代に最適なテレビであると言えます。
反対に、部屋が明かるほど、テレビの方も明るくなければ、見づらいように、従来のハイジジョンテレビによるテレビ番組はやたらと明るいものでした。そのため、明るい部分は見やすいのですが、暗い部分に味気なささえありました。逆に、明かるすぎることから、画面が全体的に白っぽくなるほどでした。
また、液晶テレビの構造上、バックライトの光源がもれてしまう事から、黒の表現が難しく、より深みのある黒を映し出す技術やパネルが求められた背景があることからも、今までのハイビジョンテレビの方が明るくならざる負えないものだったのです。
液晶ハイビジョンテレビで漆黒を表現するのが難しかった反面、有機ELテレビは自発光するため、完全な黒を表現できるため、人気があります。
テレビ番組の視聴するには、部屋の明るさに合わせた、従来通りの明るいハイビジョンテレビの方が見やすいわけですが、黒や色の深みが感じられず、浮ついた白っぽい映像になりやすいのです。ポップなイメージの多いテレビ番組には、合っているのかもしれませんが、映画のような落ち着いた深い味わいは得られないわけです。
音で言えば、ノイズがあっても、高音は聞こえやすくても、バスの効いた低音は聞こえづらいように、映像では、回りが明るいと、明るいところは見やすく、暗い部分は見づらいわけです。

HDR対応4Kテレビは暗い事が重要!

 実際、ハイビジョンテレビ同様、4Kテレビ自体が暗いわけではないのですが、最近の4Kテレビの大半はHDR対応となっています。明暗差をより引き出せるようになりました。
明るいところは、これまでのハイビジョンテレビ同様、部屋が明るくても見やすいのですが、暗い部分は、回りが明るすぎると見づらいのです。暗い部分をより引き立たせるには、視聴環境が暗いことがより望ましい事が考えられます。
4テレビは明るすぎない環境で視聴する事が最適で、それを前提した方が良いわけです。
4K放送が暗いのは、HDR化された4Kアップコンバート映像によるものです。もともとHDRではない映像を無理矢理HDR対応させ、一律で明るさが固定され、その明るさが低い設定になっているからです。
暗い4K放送を視聴するには、視聴する環境が暗いと、逆に快適になります。明るいBS放送とはまた違った見方で、色合いや黒を感じられるのです。
明るさが暗い方が、影や闇の部分が見やすくなるというように、一概に明るい方が良いとは言えないのです。「4K放送が暗い」という事は、良いということでもなく、悪いということでもないのです。あくまでの好みの問題なのです。本当に4K放送が暗くて見づらいなら、テレビの設定で明るさを上げれば良いだけの話です。
むしろ、テレビの明るさが低い方が、消費電力が低くなり、劣化も防げ、長持ちさせられます。無駄にテレビが明るくない方がメリットが大きいのです。
お読みいただきありがとうございました。

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