新型コロナウィルスで8Kテレビへの影響は⁉
新型コロナウィルスの影響で2020年に開催されるはずだった東京オリンピックの延期が決まり、1年後を目途に予定が変更されることになりました。
東京オリンピックと言えば、8K放送が当初から予定されいて、BS4K8K放送もこれに合わせて計画されてきた経緯もあります。今年はいよいよ東京オリンピックに向けて各テレビメーカーから8Kテレビの発売が期待されるところにありましたが、世界中の新型コロナウィルスの急激な感染拡大で、経済までも低迷する事態になってしまい、8Kテレビ開発などの進展も危ぶまれます。
2017年にシャープはもう既に8Kテレビを発売していますが、今年はソニーも初の8Kテレビの発売になったため、8Kテレビの進展が急展開していく予兆はあったのですが、その矢先に新型コロナウィルスの世界的流行で、早くも出鼻をくじかれたような状態です。この先も警戒しなければならなくなると、残念なスタートになってしまいました。
ソニーが8Kテレビの発売を急ぐのは、今年の年末にPS5発売という一大イベントが控えてもいるからでもあるのでしょうが、PS5も新型コロナウィルスの陰にならざる負えない状況にあると、何のために8Kテレビの発売を先行してしまったのかわからない状況になってしまったわけです。
今年より来年に期待ができる8Kテレビ
実際には、8Kテレビはまだまだ発展途上段階にあり、たとえ新型コロナウィルスの流行がなかったとしても、時期尚早感はあったのです。東京オリンピックの8K放送やPS5発売といった話題性がないと、8Kテレビはまだ売りどころがあまりないようにも感じます。
これも今年予定されている事で、4K/120p、8K/60p対応
となるHDMIの新規格HDMI2.1が製品化され、HDMIケーブルやテレビのHDMI端子として搭載される事が期待されていました。それが今年前半に予定されていましたが、これまた新型コロナウィルスの影響で遅れが生じるかもしれないとなると、HDMI2.1の進展も進まないと予測できます。
となるHDMIの新規格HDMI2.1が製品化され、HDMIケーブルやテレビのHDMI端子として搭載される事が期待されていました。それが今年前半に予定されていましたが、これまた新型コロナウィルスの影響で遅れが生じるかもしれないとなると、HDMI2.1の進展も進まないと予測できます。
当初、2020東京オリンピックまで発売されるはずだった8KテレビにはHDMI2.1が搭載されるかは間に合うかが際どいところでもありました。BS8K放送を視聴する分には8K映像を堪能できますが、その後の8Kテレビの使いどころが問題で、レコーダーやゲームなど、HDMI2.1搭載がなければ、8K対応の外部入力が不可能です。そのため、8KテレビはせめてHDMI2.1搭載であることが前提でもあるのです。
要は、今年の8KテレビはHDMI2.1が搭載されるか微妙な具合ではあったわけです。
しかし、新型コロナウィルスの影響で、東京オリンピックが1年延期されるということは、1年後発売されるであろう8Kテレビは間違いなくHDMI2.1が標準搭載されている事が期待できる事でもあります。また、東京オリンピック視聴を含め、その後の8Kテレビの使い道に心配がなくなるという事になります。
より完全な8Kテレビとなって、東京オリンピックの8K視聴が可能になるのです。
8Kテレビは猶予期間が1年延びた!
新型コロナウィルスの流行がなければ、8Kテレビの開発、発売は2020東京オリンピックに間に合わせようとするだけのものになっていたかもしれませんが、東京オリンピック1年延期は、8Kテレビ開発の猶予期間も1年延期されたことにもなります。
それが吉と出るかは分かりませんが、せっかくならより多くの方に8Kテレビで東京オリンピックを視聴してもらいたいわけですから、そういった8Kテレビ普及といった意味でも東京オリンピックの1年延期は大きいことにもなるでしょう。
とはいえ、これ以上新型コロナウィルスを感染拡大させないためにも、自宅での観戦を余儀なくされることも考えられることから、臨場感あふれる高精細な8Kテレビでの視聴環境も必要となっていくことでしょう。その需要も高まる事からもより一層磨きがかかった8Kテレビ開発を期待して、1年後を待つのもありなのかと思った次第です。
お読みいただきありがとうございました。
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