DELL 世界初 31.5インチ8Kディスプレイ!!

 今春3月23日、アメリカ国内で世界初の31.5インチ8K(7680×4320)ディスプレイ「UltraSharp 32 Ultra HD 8K Monitor」を発売するようです。8K60Hzで、8KDisplayPort 1.3×2端子でDisplayPortケーブル2本接続となります。120Hzには満たないわけですが、PC用31.5インチはいよいよ実用段階にきていることになります。直販価格は4999ドルと現実的な値段に近づいてきました。
 
日本ではNHKとSHARPで2011年5月に世界初8Kスーパーハイビジョン対応直視型85V型液晶ディスプレイを開発させ、その後フルスペック8Kスーパーハイビジョンに準拠しました。2015年10月にはシャープがHDR対応85V型8Kディスプレイ「LV-85001」を発売しました。120HzでHDMI×4端子使用することで8K映像対応しています。価格が1600万円なので個人で買えるような値段でもなく、とても手の届かない存在ではありました。
  今回DELLのこの8Kディスプレーが約50万円まで価格を抑えたことで、今後の8Kディスプレー価格の基準になるかと思います。今でも4Kディスプレーは4万円くらいしますので最初にしては妥当な価格設定なのかと思えます。今後これが120Hzになり、新しく8K対応端子が付くようになれば、本格的な8Kディスプレー製造のメーカーが増えることでしょう。まずはDELL側の小手調べといったところでしょうが、幸先が良いように思えます。4Kディスプレーすら普及していないにも関わらず、これだけ前進できるアメリカはやはり、すごいものです。
  日本では研究段階のものは比較的早いのですが、規制や縛りが多く、その後が遅くなかなか進みません。場合によっては研究段階で終わってしまうものもあるでしょう。しかし、アメリカでは実用段階で物事を進めるイメージがあり、すべてにおいて早く、何事もとんとん拍子に行く感じで先進していけます。 
 だからこそ、ここからの日本がどのように8Kテレビで巻き返せるかが重要で、実力を試される時でもあるでしょう。せっかく先行したチャンスを無駄にしないように日本経済をけん引するため、今こそ世界に8Kテレビを売りに出さなければことを認識するべきです。今まで何のため研究だったのかというような報われない時代はもう御免です。

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