8Kテレビの買い時はいつか?有機EL8Kテレビが安くなる時が最適である理由!

8K有機ELテレビ開発が困難な理由!

 世界初の8Kテレビは既にシャープから発売されています。また、今年はソニーもBS8Kチュナー内蔵8Kテレビを発売する事を発表しています。どちらも液晶テレビですが、BS8k放送も開始している日本で8Kテレビ展開が進行している事は誇らしい事です。
しかし、昨年、世界初の有機EL8KテレビはLGが開発し発売してしまいました。こちらはBS8Kチュナーこそ内蔵していませんが、HDMI2.1にも先行対応しているため、後付けでBS8Kチュナーを接続してBS8K放送を視聴する事も可能です。
近年、韓国のサムスンなど、スマートフォンでも急成長を遂げている背景もあり、使用する有機ELパネル生産にも積極的でした。その甲斐あって唯一、有機ELの量産化に成功し、有機ELテレビの開発にもうまくいきました。
そんなことで、LGが有機EL8Kテレビ発売への流れも自然な事ではあり、日本が先起こされてしまったのはしょうがない事だったのです。ただ、8K放送を開始している日本しか8K市場はほとんどないとすれば、少し早まった決断でもあります。
 以前に日本も有機EL開発に力を入れてきましたが、それが報われず、断念してきた経緯があります。それを考えると、納得のいかないようなところではありますが、有機ELの量産化の困難さや生産コストとの採算性からすれば、諦めざる負えなかったのでしょう。今でも有機ELテレビは液晶テレビの倍の価格である事からも、いかに有機EL製造コストが高い事が理解できるはずです。
 しかし、購入金額以上に有機ELテレビが問題なのは、寿命の短さです。液晶テレビより半分ほどの時間しか持たないとされている事もあり、テレビの買い替えが早まり、また高い有機ELテレビを買う事をくりかえさなれればならない事態となるでしょう。
有機ELテレビはまだ出始めたばかりで、クレームなどはないかもしれませんが、数年後に不都合な事態が起こり得るかもしれないです。経済的に見ても、良心的になってみても、メーカーが有機ELの研究や開発、生産、販売に消極的になるのも当然です。

8Kテレビ=有機ELテレビとなる!

 時代が4Kから8Kテレビへとなっていく上で、液晶テレビから有機ELテレビへシフトしていく事は、避けて通れない道でしょう。それはテレビの大型化です。4Kテレビになってきた今でも、これまでのHDテレビやフルHDテレビより、一回りテレビが大きくなっていく事を認識できるように、HDから4Kへとテレビの解像度の高くなるにつれて、テレビが大型化しているからでもあります。
画素数の高い映像を視聴するには、それなりに大きなものでないと恩恵がないからです。スマートフォンのような小さなディスプレイではHDだろうが4Kだろうが、それほど見分けがつかないように、解像度を上げるなら、テレビ画面を大きくしないと意味がないというところなのです。
少し前までは50インチのフルHDテレビは画素が目立つほどでしたが、4Kテレビではそれがなくなったわけですが、逆に4Kはそれ以上の大型化に耐えられるほど精細なわけです。8Kテレビになれば、さらに大きなテレビを求めなれればならないのは察しがつきます。
しかし、それがなぜ有機ELテレビに関係してくるかと言えば、有機ELテレビの最大の利点でもある薄型化が可能だからです。有機ELは自発光するため、バックライトも必要とせず、液晶よりも数段薄いディスプレイが作れます。
いくら薄型、大型テレビと言われてきた液晶テレビでも60インチ以上にもなれば、結構な圧迫感があります。例え厚さ1、2センチメートルの薄さでも重量もかなりのものです。60インチ以上の超大型テレビには厚さ数ミリ程度の有機ELが最適になっていくのは予想ができるのです。紙のように薄ければ、60インチだろうが、70インチだろうがスペース的にも問題はないです。
それ以上に8Kテレビにもなると80インチや100インチもなれければ、意味がないとも言われますが、現実的ではないため、8Kテレビは60インチや70インチで落ち着くのではないかと予想します。プロジェクタースクリーンのように薄い有機ELであれば、どんな大型のテレビでも置くスペースにも困る事もないからです。
つまり8Kテレビ=有機ELが必須なのです。

日本の有機EL開発が8Kテレビを救う!

 有機ELの最大の課題が量産化と寿命ではあるのですが、実は日本では、2015年1月にパナソニックとソニーの有機EL開発部門を統合して設立されたパネルメーカーJOLED(ジェイオーレッド)がRGB印刷方式の有機ELディスプレーの量産化技術を確立し、2020年から製造ラインが稼働開始するのです10〜32インチの中型有機ELディスプレイ用ですが、これが上手くいき、進展していけば、8Kテレビに応用する事も可能となるはずです。

RGB印刷方式のメリットは製造コストが低く、発光効率が良く発色が良く、さらなる低電力が期待できる事です。このため、これまで以上に高画質な有機ELテレビが実現でき、低価格化も進む事が考えられます。

ただ、有機ELの最大の欠点である寿命の短さにはまだまだ課題があるようで、それを補う上でも製造コストを下げ、低価格である事が絶対条件となってくるのです。

購入者からすれば、テレビの寿命を考えてしまうと、液晶テレビ以上に低価格でなければ、有機ELテレビを求める採算が合わないのが現実で、このまま量産化と低価格化が進まなければ、有機ELテレビは単に贅沢品に過ぎないものになりかねないのです。

テレビの8K化、大型化を見据えれば、液晶テレビから有機ELテレビは必然な事です。また有機ELテレビである以上、寿命の短さを改良する事も必要ですが、買い替えサイクルが早くなるデメリットは受け入れるべきでしょう。それより、低コスト、低価格な8K有機ELテレビを求めた方がメリットがあると考えるべきなのです。

お読みいただきありがとうございました。

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