パソコンが遅い!寿命?
長年パソコンを使っていくと、調子が悪く、ブラウザを開くだけでも時間がかかったり、動画再生がもたついたりすることが多くなります。
インターネット利用者も増え、トラフィック量が増大したために、回線速度が落ちているのかとも考えますが、それが違うのは、ネット関連だけで処理が遅いのではなく、パソコン起動の際の立ち上がりやスタート画面(Windows)の表示の遅さが、あからさまになってきている時です。
これを改善しようと、ソフトアップデートを確認したり、余計なアップデートデータをアンインストールすることを試みますが、それでも良くはなりません。
つまりは、パソコンを長年使っていくうちに、無駄なデータが増え、それをいちいち読み込むために遅くなる現象が起こるわけです。
パソコンを使っていく上では、当たり前の症状ではありますが、ただ、それを寿命と考えてしまうのは、少し早まった考えです。新しく買い替える前にちょっと考えてみましょう。
ハードウェアとソフトウェアの対応
とはいえ、購入して5年くらいは経てば、OSも古く、アップデートしても改善されないことは十分あり得ることです。ハードウェア的にもCPUの型が時代遅れになり、メモリー不足になってくると、いよいよソフトアップデートでは対応できなくなり、物理的な限界を迎えるわけでもあります。
ところが、現在、それを考えにくいのは、最近はパソコン市場のスペックアップのスピードが鈍化していることが原因としてあります。ハードウェア的にそれほど変わり映えしないため、以前のようにソフトアップデートだけで対応できなくもないのです。
十数年前であれば、パソコンのスペックの進化は目を見張るような劇的な向上が見られ、ソフトだけでは対応できなくなることはありましたが、今は、それが緩やかです。また、パソコンの性能は、ベンチマークの数値で表すのが一般的になりましたが、いわゆるソフトウェアでの評価なので、相性もあり、あくまで一つの指標にすぎません。
以前のように、CPUのコア数やクロック周波数の変化、メモリー数の向上というように確信的なスペック向上が見受けられないようでは、絶対的なスペック指標としての信頼がありません。
よって、今のパソコンはハードウェア的に数年使ってもそんなに古びたものにならなのです。
「PCを工場出荷状態に戻す」がおすすめ!
ということで、この際、新しくパソコンを購入してみようかと考える前に、一度試してほしいのが、パソコンの初期化です。そして、それ以上に思い切ってほしいのが、パソコンを工場出荷状態に戻すという方法です。
パソコン初期化の場合は、メモリー内のデータを残せる選択もあり、クリーンアップ的な延長にあるため、どうしても削除しきれないデータが残る可能性があります。それが処理能力を下げる要因になりかねないため、方法として最善ではない場合があります。
一方、パソコンの工場出荷状態に戻す方法では、これ以上ないベストパフォーマンスであった新品同様の状態が得られるわけです。
その場合、様々なデータや設定、インストールされたソフトも消えてしまうので、工場出荷状態に戻した後の段階では、使い勝手が前より悪くなってしまうこともありますが、バックアップを取り、再設定、再インストールし、復元すれば、以前より数段、使い心地が良くなるのです。
ただ、バックアップデータの保存を必ず忘れずにすることやアップデートデータが入手できなくなったり、ダウンロードできなくなったりすることだけは気を付けなければならないことで、パソコンの工場出荷状態に戻す作業は細心の注意が必要です。
しかし、これらを確実に行えるのであれば、工場出荷状態に戻すことが最善でもあり、おすすめです。感動と快適さを得られることに間違いなしです。
お読みいただきありがとうございました。
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