シャープが8K60型テレビを約50万円で販売予定!
シャープが昨年12月に発売した世界初の8Kテレビ「AQUOS 8K LC-70X500」に引き続き、今年もシャープから8Kテレビが発売される模様です。今年の12月には新4K8K衛星放送開始だけあり、8Kに本腰を入れてきたように思えます。昨年は70型だけでしたが、今年は80型、70型、60型とラインナップが増え、8Kテレビが充実し、4Kから8Kテレビ移行していく兆しさえ感じられます。昨年の8Kテレビ「AQUOS 8K LC-70X500」がBS4K8Kチューナーなしで約100万円でしたが、今年発売される8Kテレビは同じくBS4K8Kチューナーなしと言えども60型で約50万円での販売を目指しているようで、値段も飛躍的に低価格になったことから、8Kテレビが普及帯に入っていくのも遠くないように思えます。
更にシャープは新4K8K放送チューナ内蔵4K8Kテレビも発売予定してあることから、実質的な正真正銘の8Kテレビが発売されることになります。また、BS4K、BS8Kのチューナも発売予定していて、東芝、パナソニック、ソニーのBS4Kチューナー発売表明に続き、シャープからもBS4Kチューナー発売されることから、今年12月の新4K8K衛星開始前には国内主要テレビメーカーからのBS4Kチューナーが出揃う事になりそうです。その上、シャープはBS8Kチューナーも発売予定していることから、他社の追従を振り切るかのように前倒しで8Kに力を入れていく姿勢がうかがえます。
まさに8Kへステップアップしてはいますが、まだまだ初期段階で8K開発は続くでしょう。新4K8K衛星放送開始時に8K視聴できない環境は少し悲しいようにも思えましたし、それを回避できることが何より幸いなように思えます。
HDMI2.1はまだか?
新4K8K放送チューナ内蔵4K8Kテレビであれば、8K放送をそのまま8Kテレビで視聴できるようにはなりますが、後付け、外付けのBS4K8Kチューナーでの視聴の場合、HDMI端子やケーブルなどを介して、信号を送信し、その上での視聴となります。最新のHDMI規格のHDMI2.1は現在汎用されてあるHDMI2.0の18Gbps帯域幅で4K60Pから進化し、48Gbps帯域幅で4K120P、8K60Pまで対応できるようになりまますが、それでも、フルスペック8Kの8K120Pは満たすことができず、8K信号を非圧縮で伝送する場合は少なくとも100Gbpsまで対応する必要があるため、最新のHDMI2.1規格でも8K対応には不十分であると思われます。しかも、最新のHDMI2.1はせいぜい今年以降にからライセンスされるもようで、今年発売予定の4K8KテレビにHDMI2.1が付くには厳しいように思えます。
4Kテレビの場合はチューナーやレコーダーを取り付ける上で、HDMI規格を満たすため、4K放送、視聴に支障をきたすことはありませんが、8Kテレビの場合、外付けで8K視聴を保証できるのもが現時点でない事が8Kテレビを購入するかネックになりそうです。
8K放送はNHK1チャンネルのみ
今年12月に放送開始のBS4K8K放送のほとんどが4K放送で、醍醐味でもある8K放送はNHKが1チャンネル担っているにすぎません。放送開始早々、チャンネルを再編することも考えづらい事から、当面は8K放送はNHK1チャンネルのみということが予想されます。その8K、NHK1チャンネルのためだけに8Kテレビを購入するかと思うと、盛り上がってきたところに水を差すようですが、気が引けてしまうのが実際なところです。
もっと実用味のある8Kテレビになっていくには、やはり、インタネットに依存するしかないように思えます。4Kテレビ発売当初のように4K放送もなく、コンテンツも少ない状況で打開策となったのが、唯一インターネットによるVOD(ビデオオンデマンド)でした。それが、現在では当たり前のようにインターネット機能がテレビに取り付けられ、YouTube、HuLu、ネットフィリックスなどで4K視聴が可能となったように、8Kでもインタネットを介して視聴環境が充実していくことが必須になってくるはずです。
HDMIもブルーレイディスクなどの光ディスクも8K仕様にはまだまだ時間がかかることを考えれば、8K視聴環境整備で頼れるのはネット回線のみなのです。幸いなこと100Mbps程度の回線速度環境があれば、圧縮された8K映像信号を出力できます。そのような事を踏まえると、今後、8Kテレビのスペックにインターネット仕様気になるところです。
とは言うものの、シャープの8Kテレビの仕様がどのようなものになるかは分かりませんが、早々にBS8K放送を視聴できるようになることを今は素直に喜ぶべきだと思います。とりあえず、8Kテレビの原型は完成し、それに今後、機能を装飾していくことで8Kテレビは完成していくのですが、後にも先にも発売目前の新4K8K放送チューナ内蔵4K8Kテレビが主体になることに違いないでしょう。
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