8Kテレビにまた近づいた!シャープ、新たな70型8K液晶発売!

業界初!シャープの8K/HDR対応液晶モニター

 シャープは8K(7,680×4,320)液晶ディスプレイ「LV-70002」を6月30日に発売するようです。以前にもシャープから85型の8K液晶ディスプレイ「LV-85001」を2015年10月30日に発売されましたが、今回、小型化した70型となります。消費電力は「LV-85001」の1,440Wから「LV-70002」の470Wに大幅に低消費電力化し、価格も1,600万円からの800万円と大幅に下がりました。
 さらに昨年5月25日、シャープは8Kスーパーハイビジョン(SHV)放送用高度広帯域衛星デジタル放送受信機を発表しました。これは一般発売されませんでしたが、今回、4K/8K試験放送受信用チューナ「TU-SH1050」も700万円前後で発売されるようです。
 ようやく、8K液晶ディスプレーと4K8Kチューナーで8Kテレビの原型は仕上がってきました。

ケーブル関連が遅れている

 8Kデータともなるとデータを送信するにも膨大になります。8K実用放送が約一年半後に迫った今でも、その規格すら未だ定まらないのが現状です。今回発売の8K液晶ディスプレイ「LV-70002」も「LV-85001」同様、HDMI×4系統での入力となり、4K/8K試験放送受信用チューナ「TU-SH1050」もHDMI×4系統での出力となります。8K入出力にHDMI×4も要するのは、まだ開発準備段階にあるでしょう。
 最近、HDMI規格はHDMI 2.1が発表されました。HDMI 2.1では8K/60Hzまたは4K/120Hz対応になり、その帯域幅は48Gbpsにもなります。しかしながら、フルスペック8Kは8K/120Hzですので、さらに倍の速度が必要になります。
 MHLの次世代規格となる「superMHL」は、すでにケーブル1本で最大8K/120fps(8K/120フレーム/秒)の映像伝送や、40Wの充電機能に対応していますが、リバーシブル仕様の32ピン端子のsuperMHLコネクタとなります。普及がカギとなるでしょう。
 VESA(Video Electronics Standards Association)のDisplayPort(DP)最新規格「DisplayPort 1.4」は伝送帯域は32.4Gbpsで8K/60Hz、4K/120Hz、HDR対応しています。
 パナソニックのプラスチック光ファイバーを用いた、8Kフルスペック(7,680×4,320ドット/120fps)映像を1本で伝送可能なケーブルも開発されています。100Gbpsを超える伝送速度となります。光ファイバーのため、折り曲げられない事が実用的であるかです。

8K市場はシャープに期待!

 今後シャープは4K/8K放送受信機やレコーダ、チューナなどを8K関連周辺機器を他社に先駆けて拡充していく予定で、8K市場に意欲的でもあります。今回の70型8K液晶ディスプレーは8Kテレビにより一層近づきましたが、4Kテレビ移行以上に8Kテレビの普及が早く実現すれば、ありがたい限りです。

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