8K放送まで約1年半しかない!準備しておきたいあれこれ

8K放送に向けて本格始動!

 4月1日より東経110度CS左旋円偏波による4K試験放送も始まり、18年12月からのBS4K8K実用放送に向けて、いよいよ本格化してきました。昨年の8月から4K8K試験放送はされてはいましたが、現在のBS/110度CS放送同様、右旋円偏波によるものでした。しかし、今回はBS4K8K放送規格において、新たに採用される「左旋円偏波」による伝送による試験放送が始まりました。この「左旋円偏波」では伝送周波数帯域3,224MHzという従来のBS右旋円偏波放送よりも高周波を用い、大量なデータ送信を行うことを目的としています。高精細な8K放送ではデータ量も膨大になり、それに適した規格でもあります。実際に18年12月からの始まるBS4K8K実用放送の8K放送はこの左旋円偏波での伝送を予定しています。つまり、実用段階のBS4K8K試験放送となってきたわけです。

アンテナ、ブースターの買い替え、BS受信システムの一新が必要

 この新たに始まる左旋円偏波方式によるBS4K8K放送に伴い、3,224MHz受信対応のアンテナやブースター、分配器、場合によっては同軸ケーブルを対応したものに買い替える必要があります。右旋BS放送でも4K放送はされ、チャンネル数は限られますが、既存のBS受信システムでもある程度は4K放送を視聴できるでしょう。しかし、次世代の8K、SHV(スーパーハイビジョン)放送は左旋円偏波となりますので、完全に次世代放送に対応するには、BS受信システムを一新しなければなりません。それは必須条件でもあります。

もちろん4Kテレビや8Kテレビへの買い替えに

 この4K8K実用放送を視聴するにあたり、当然、4Kテレビや今後発売される8Kテレビを購入しなければなりませんが、残念ながら、今現在、販売されている4Kテレビには、BS4K8K放送を再生するチューナーが内蔵されていません。(スカパーCS4K放送チューナーは内蔵されてあるものはあります)よってBS4K8K放送用のチューナー付きテレビの発売を待つか、地デジ化の時のように別途チューナーだけを買う必要があります。チューナーの後付け場合は、今販売されてある4Kテレビでも問題ないのですが、著作権保護技術のHDCP 2.2と4K/60p入力対応のHDMI入力端子付きでなければなりません。また以前は、現在の限定受信方式のB-CASに変わる「D-CAS」が検討されていましたが、今のところ定かではありません。ただチューナーに付くことになると思うので気にする必要はないでしょう。

BS4K8K実用放送に間に合うのか、準備期間も長くはないのかも

 4Kテレビすら持っていない自分からすれば、4K8K放送はまだまだ先のような感じさえします。4Kテレビの価格はまだまだ高い上に、チューナー、アンテナ、ブースターなどいろいろと買い揃えていないといけないとなれば、いざ4K8K実用放送となってからの導入は金銭的にも負担は大きいものです。また、設備環境を整えるにも知識や労力が必要になり、実際、4K8K放送を視聴するには様々なハードルがあり、地デジ化の時のようにテレビを買い替えるだけでは済みません。そのように考えると約1年半後に差し迫っている今、少しずつ準備しておいても、決して早くはないのかもしれません。

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