着実な4K8K「対応」よりも忠実な高画質化に

本当だった!Dellの世界初の32型8K液晶ディスプレイ発売

 米Dellは世界初となる31.5型8K(7,680×4,320ドット)パネルを用いた32型8K液晶ディスプレイ「UP3218K」を価格で4,999.99ドルを発売しました。8K/60Hz表示ではありますが、DisplayPort 1.4、1.3で2本接続する必要があります。現状ではDisplayPort、HDMIといった入力インターフェイスも8K規格に達していなく、8K対応の端子やケーブルもありません。しかも、8K/120Hz表示のフルスペック8K規格には満たないものの、8K対応に前向きな米Dellの姿勢は4K対応で地団駄を踏んでいる市場や他のメーカーからすれば、尊重できることでもあります。

PlayStation 4 Proの4K動画(MP4)再生対応アップデート

 ソニーはようやくPlayStation 4 Pro(PS4 Pro)の「メディアプレーヤー」アプリを4K動画(MP4)の再生対応にアップデートしました。ソニーは1年以上前から8Kテレビ発売されるというリークが出回っていただけに、未だに4K対応で四苦八苦しているような印象はかつてのソニーらしさがないように思えます。

グーグルのJPEGを35%圧縮エンコーダ「Guetzli」

 4K8K対応するにあたり、膨大なデータ量を圧縮する技術が必要です。そのため従来の「H.264/AVC」の倍の圧縮率を誇る「H.265/HEVC」が用いられますが、、静止画像データ圧縮形式のJPEGでも35%圧縮するエンコーダが開発されています。
 確かに少ないデータ量で高画質表示できれば、それに越したことはありませんが、圧縮すると言いう事はどこか必ず犠牲にしなければならない箇所があるという事です。それはデジタル化の便利なところでもあり、ごまかせる厄介なところでもあります。大切な事は高画質であることで単に4K8K対応ではない事を忘れてはいけないように思えます。非圧縮の8Kデータは100Gbpsにもなりますが、いくらアップコンバートや補正しようが、それが何より忠実で高画質で、それに勝るものはありません。

もう既に4K対応にインパクトはない!

 正直に言うと、8Kテレビを視聴したことのある自分からすれば、4K画質や対応に何のインパクトはありません。8Kテレビ、放送になる事を知った以上、魅力が薄れるのは8K視聴したからに限らず、大半の方がそう思うはずです。昨年のHDR対応が話題となったように、今年は有機EL4Kテレビが注目され、トレンドになりような動きがあります。しかし、4Kではその勢いはやがて失速することは目に見えています。家電量販店で最新4Kテレビを視聴したりするのですが、たとえ4Kテレビでも55型以上になると、意外にも画素に鮮明さが欠ける事が目に付くようになりました。辛うじて高精細に見えるところが4Kテレビであり、まだまだ高画質化の入り口に過ぎない域であることに気付いてしまいました。4Kテレビを購入される方は8Kテレビを一度、NHKで視聴してみてから購入してみてはいかがでしょうか。きっと8Kテレビを待ち望みたくなることでしょう。

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