小型テレビと大型テレビ、どちらを選ぶべき⁉
小型テレビの最小インチは、ポータブルテレビを含めると10インチ以下であったり様々ですが、据え置き型の小型HDテレビ最小クラスは19インチが定番になってきています。19インチですと、デスクトップパソコンモニターよりも小さく、ある程度、視聴距離が取れるようになった大型テレビからすれば、よほど近づかないと、逆に見づらいものでもあります。
しかし、近距離で視聴すれば小型テレビも大型テレビと同じ画角になってしまうため、どちらも視覚的に同じ感覚になってしまいます。という事で、どちらを購入するべきか、迷ってしまうものです。
大型テレビは迫力があり、ゆったりと視聴するには最適ですが、持ち運びがしづらく、一度、設置場所を決めたらほぼ固定です。そのため、掃除なども行き届かず、テレビの裏に埃などが溜まり、故障のリスクが高いです。
一方、小型テレビであれば、ポータブルテレビとはいかなくとも、部屋の模様替え、レイアウト変更など設置場所を簡単に変えられるため、意外とテレビ台数を増やす必要もなくなってしまうのです。ただ物寂しさあるだけです。
小型テレビと大型テレビの意外な共通点
ところで、テレビの大まかな区分は、以前は小型HDテレビと大型フルHDテレビでしたが、今は小型HDテレビと大型4Kテレビになっています。大型テレビがフルHDから4Kになっています。より鮮明なテレビとなりました。
少し前までは大型テレビフルHDテレビは解像度の割には画面が大きすぎて、ドットが目立ち、粗さが感じられるほどでしたが、4Kテレビでそれはなくなりました。大型テレビフルHDテレビは画素の粗さが際立ってしまったので、購入するためらいはありましたが、大型4Kテレビは非がないほど映像が綺麗で、買いたい衝動に駆られるものです。そうなったのも、高解像度、高画質化が進んだためです。
しかし、4Kテレビを視聴していると、以前この精細感を見た事があると気づくのです。
それは、小型HDテレビです。
小型HDテレビも解像度そのものは低いものの、画素密度が高く、小さな画面サイズに、ぎっしりと画素が詰まり、精細に見えるのです。同じ画素密度であれば、19インチのHDテレビは1.5倍の28.5インチフルHD解像度になり、その2倍のサイズの57インチで4K解像度です。57インチで4Kであれば、4Kテレビの定番ともなってきている55インチサイズに当てはまるものです。
つまり、小型19インチHDテレビは大型55インチ4Kテレビとほぼ同じ画素密度とも言えます。小型19インチHDテレビでは4Kテレビ並みの精細感が味わえるのが最大の特徴でもあり、それ以上の32インチHDテレビにはないメリットであるのです。
小型テレビと大型テレビは、別のもの!
これがあるから、小型と言えども19インチHDテレビはなかなかの優れもので、4Kテレビのように鮮明で、かつ色合いが締まって見え、小さいながらもまとまったテレビなのです。HD放送の地上デジタル放送に特化し、さらに、安いことが最大のメリットでもあります。
とはいえ、圧倒的な大画面、高画質の4Kテレビに敵うものでもありません。4Kテレビも格安4Kテレビもあり、画面サイズあたりの単価もそれほど違いはありませんが、19インチのパネルが9枚縦横に並べたのが、55インチほどの4Kテレビになるすると、いかに4Kテレビが安いことが分かります。
しかも、家電リサイクル法でテレビも処分する際、リサイクル料金を支払わなければならなくなりましたが、小型テレビの分類は15インチ以下からで、19インチも55インチも同じ「大」扱いになり、同じリサイクル料金を払わなければならないため、大型4Kテレビの方が割安感がより一層あるのです。
よって、金銭的に考えてしまうと、どちらも一長一短あるわけですので、決めづらいものがあります。
先ほど書いたように、やはり用途によって選ぶのが最適でしょう。どちらも同じ画素密度なだけに、精細さは変わらないものの、地デジに特化し、持ち運べる小型19インチHDテレビと、迫力があり、ゆったりと視聴できる大型4Kテレビでは、同じテレビでも使う意味合いがだいぶ違ってきます。
視聴環境を重視して、選んでみてはいかがでしょうか。
お読みいただきありがとうございました。
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