4Kテレビに最適なインチ数は?おすすめはいくらか?

液晶から有機ELで、テレビの大型化がさらに進む

 テレビが液晶化してから、テレビは薄型、大型化が可能になりました。地デジ化が開始される頃は32インチでも大型テレビという認識がありましたが、今では50インチ以上ないと大型テレビとしての部類に入らないくらい、世間一般の常識は変わっているようです。

  その理由として、大きな要因は有機ELテレビの登場が上げられます。液晶よりも更に薄型化できるため、構造的にもより大型化が可能になります。現に65インチ以上の有機ELテレビが主流になってきていますし、大型テレビも65インチ以上にシフトしてきているように感じます。このままテレビが液晶から有機ELになっていけば、テレビの大型化はさらに進んでいくのかと思います。
  ただ、ブラウン管テレビから液晶テレビに移行した時に、プラズマテレビがあったように、有機ELの技術的に量産の難しさや発光寿命があるための、テレビとして確立したものになっていくかが分からないのです。何度も有機EL開発を中断してきた経緯もあるため、プラズマテレビのように生産中止、撤退のようにならなければ、テレビの大型化という、この方向性は間違いないのかと思います。
 

大きなテレビほど、迫力と臨場感がある

 4Kテレビが発売される以前からも、50インチ以上のフルHDクラスの大型テレビは発売されていましたが、やはり画素が目立ち、荒れたように見える事もあり、一概に大型テレビが最適、最上位とは言い切れない不本意な部分はありました。しかし、4Kテレビとなり、より鮮明な高画質な映像、放送が実現している今、大型テレビの利点が発揮される時となってきているのです。

 ようやく、大型テレビ移行への意味合いが出始めてきています。さらに、これから4Kよりも高精細の8Kになれば、その意義は計り知れないものになるのかと思うのです。だからこそ、今、テレビを購入するなら、大型テレビが最良ではないでしょうか。
 

液晶と有機ELの境界

 家電量販店でテレビを視聴させてもらって気づいたのですが、液晶テレビも有機ELテレビもどちらも大型ではあるのですが、液晶テレビの40~55インチあたりで、有機ELテレビの65インチ以上で大型テレビが位置づけされているようなのです。以前からも60インチ以上の液晶テレビはありましたが、あまり見かけなくなりました。要は60インチ以上クラスは有機ELテレビにシフトしていく意向が伺えます。つまり、単に大型テレビと言っても、液晶と有機ELで棲み分けがあり、液晶とプラズマのように、どちらかが食う食われる関係性ではない、良好な関係性を保ちつつ、築けていけるかもしれません。

  こうなるのも、技術的背景もあるのでしょうが、液晶は量産、設備が整い製造しやすいのと、構造上バックライトが必要なため、薄型にも限界があり、60インチ以上は重量感が増し、大型化が厳しくなってくるのに対し、有機ELでは、量産化が難しいが、自発光の利点を生かし、究極な薄型化が可能で、より大型化も必然的に可能になってくるが、寿命が短いため、長期的な使用には向かないため、テレビやディスプレイとしての使用に疑問が残り、更なる開発や改良が必要ではある発展途上段階の製品なわけです。
  そんな時、購入者はどちらを選択べきか悩むところです。実績もあり、長く使える液晶テレビか、発色が鮮やかで、やや買い替えサイクルが早くなるかもしれない大型の有機ELテレビという二者択一を迫られているようなものです。プラズマに転ぶか液晶に転ぶかのような二の舞にはならないようどちらのメリットも活かせるように棲み分けをあえてしているメーカー側の販売戦略でもあるとも言えます。
 

4Kでも大型が最良ではない液晶テレビ

 フルHDから4Kになり、大型化しても粗さに耐えられるようになったと言っても、現モデルの4K液晶テレビは大きければ良いとは言えないように思えます。それは液晶テレビ自体がバックライトを使用して、シャッターのように投光する仕組みであるため、バックライトが大型テレビであればあるほど、光が漏れるため、明るく、異様に白い印象があります。有機ELは、自発光なため、余計に明るくなることはなく、黒の表現は極めて高く、コントラストもはっきりしています。この差が映像の美しさ、色合いの鮮やかさの違いとして出てくるため、有機ELが液晶より優れていると評価される所以でもあり、液晶テレビがどうしても表現できない、作り出せないところではあるのです。

  4Kテレビでも液晶テレビは大型化ほど、映像が美しいとは限らないのです。大型化するほど、明るすぎて、色合いが不自然のように思えましたし、それは最上位機種であっても、色の濃さは表現できても、明るすぎるのです。液晶4Kテレビの限界は50インチあたりが限界(ピーク)かと感じました。
 とは言っても50インチの4K液晶テレビは素晴らしいものではあります。ただ、最上位機種であってもそれ以上のインチ数になれば、どことなく不自然さがあるため、迫力さを求めるのであれば、下位の機種でもプラマイ同じことなように思えたのです。
  また、それ以上のインチ数を求めるなら、それはやはり有機ELテレビしかないのだろうと思います。多少高価でもそれくらい価値はあるのではないでしょうか。

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