4Kテレビは底値に!
テレビがこれほど安くなってしまう事を誰が想像していたでしょう。格安テレビが登場し、オリジナルブランドの廉価版テレビが出始めるなど、薄型テレビの低価格化が進み、価格崩壊を起きているようにも見えます。
特に4Kテレビが著しく、4Kテレビの低コスト化が劇的に進展しました。しかも、BS4Kチュナー内蔵4Kテレビまでもが安価になってきている現在、4Kテレビを購入するのはまさしく今が最適です。
ここまで安くなってしまうと、逆に機能面や性能面でどこか見劣りしてしまうところがあるのではないかと思ってしまうほどですが、安く購入するにはありがたい事ではあります。また、先を見越して、もっと安い4Kテレビが出てくるのを待ちたくなるのも、これまでの薄型テレビの高騰した背景からも当然の心理であると言えます。
しかし、これ以上4Kテレビが安っていくでしょうか。いくらデフレだろうが、薄型テレビの高騰が落ち着つこうが、テレビのとしての妥当な価格になりつつあります。客観的にも薄型テレビの価格に底を突いたように感じます。
安かろう悪かろう
というよりも、これ以上4Kテレビが安い必要があるのかという事の方に疑問が出てきます。確かにテレビが安い事に越した事はありませんが、コストカットのためこれ以上スペックや機能の省いた4Kテレビに魅力が感じるかと言えば、そうではないからです。
4Kテレビは当初、4Kコンテンツも数少ない状況下でも発売されました。VODなどのインターネットコンテンツもブルーレイディスクも4K対応してもおらず、当然BS4K放送もなく、4Kテレビを購入する意義が分からないほどで、ちょうど今の8Kテレビのような状況ではありました。
しかし、日を追うごとに4K対応VODコンテンツが増え、4K Ultra HD Blu-rayが規格化し、BS4K放送が始まりようやくここまで到達しました。
その反面で、格安4Kテレビや廉価版4Kテレビと4Kテレビの低価格化が進んでしまったのは、4Kテレビという謳い文句だけに独り歩きしていまい、4Kテレビでありさえすれば良いという考え(需要)に陥っているからではないでしょうか。
4Kテレビが発売された当初は、機能も少ない今の格安4Kテレビのようなスペックだったとは思いますが、その当時の4Kテレビと今の4Kテレビは別物と言えるほど、単に4Kテレビと言っても進化しているわけです。
高嶺の花だった4Kテレビが、半額以下の価格で手に入れられるようになったのはうれしい限りですが、それこそ格安4Kテレビの販売戦略でもある事に気づくべきです。
4Kテレビの全盛期は今!
インターネットコンテンツと共に進化してきた4Kテレビは、今やBS4K放送開始によってBS4Kチュナー内蔵4Kテレビを全面的な売りにしています。逆にインターネット機能を省いたBS4Kチュナー内蔵4Kテレビもあるくらいですから、BS4Kチュナー内蔵4Kテレビすら低価格している理由がわかります。
つまり、機能面を省いた4Kテレビが出始めているわけです。VODの4K対応やBS4Kチュナー内蔵など、多彩な機能を盛り込んだ4Kテレビはピークを迎え、低価格化、廉価版化へと進んでいるのです。
以前のハイビジョンテレビ市場でも似たような現象がありました。薄型テレビの高騰から安いテレビへの需要が高まり、機能面やスペックを省いたハイビジョンテレビが横行しましたが、通例であれば、モデルチェンジで進化していくはずのものが、安さだけを売りにした劣化した廉価製品になっているようなことがありました。それが4Kテレビでも起こりつつあるように思えるのです。
今年はBS4K放送開始された事もあり、メーカーもBS4Kチュナー内蔵4Kテレビの開発にも力を入れてきただけに、充実した機能の4Kテレビが多いように思えます。また話題性もあったため、BS4Kチュナー内蔵4Kテレビは売れました。
しかし、ひと段落した現在、さらに低価格化している格安4Kテレビが出る中で、この先4Kテレビを売ろうとした時、販売戦略は機能面やスペックを抑えた安い4Kテレビを売りにしていくのではないでしょうか。
だからこそ、機能やスペックの充実した今、4Kテレビの買いなのです。
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