8Kテレビでは終われない!次ももちろん16K、32Kになる⁉

BS4K8K放送開始!8Kテレビがスタートを切る

 先日12月1日、いよいよBS4K8K放送が始まりました。それに伴い、家電量販店では主に4Kテレビ中心にテレビを販売に力を入れているところではあります。BS4K放送チューナー搭載の4Kテレビも出始め、次期モデルでは大半の4KテレビがBS4Kチュナー内蔵されるでしょうから、それを機に買い替えるのも良いタイミングであると思います。
4Kテレビもここ数年で価格が安くなりました。フルHDテレビと遜色ない価格まで下がり、さらに格安4Kテレビも販売されています。4Kテレビが出始めた当初では信じられないほどの価格となりました。数年前までは10万円でも相当安いとされてきた4Kテレビがその半値の5万円で売られることになるとは誰が予想できたでしょう。驚くばかりです。
  そうした4Kテレビ価格競争の中で、一際目立っているテレビがつい先日発売されたばかりのシャープの8Kテレビです。BS8K放送チュナーも内蔵されていますので、BS8K放送も視聴可能な時代を先行した8Kテレビです。それを視聴したら、4Kテレビが値崩れするのもうなずけます。あまりの精細さにテレビであることすら忘れます。

スマートフォンのようなきめ細やさが8Kテレビ

 人間の目にも解像度を認識可能な限界値があって、それがスマートフォンでは5インチのHDからフルHDディスプレイぐらいの画素密度350dpiであり、テレビでは画面全体を視野に入れた時、8Kテレビぐらいが認識限界レベルとされています。よって、8Kテレビはスマートフォンを見るのと変わらない精細さがあるのです。
  しかし、疑問が残るのが、なぜ、4Kディスプレー搭載のソニーのスマートフォンXperia XZ Premiumが販売されているのかです。明らかにオーバースペックであると考えられるからです。
 フルHDテレビと4Kテレビを比較した時、的確な視聴距離であれば、画素の粗さは分かりづらく、判別は難しいものです。しかし、解像度以上に明らかに変わるのが色彩です。フルHDテレビは色褪せているように見えますが、4Kテレビは色表現が鮮やかさが増します。色域を広げるために、Xperia XZ Premiumは4Kディスプレーにこだわっているわけです。
  つまり、これを8Kテレビに置き換えた場合、テレビでの画素識別は確かに8Kテレビまでなのですが、それ以上の10K、16Kといった領域に更なる表現可能な色彩があるのではないかと思えるのです。
  そこにこそ、テレビメーカーの8Kテレビの付加価値を求めるべきです。何処となくメーカーも8Kには冷ややかで、乗り気がしないように見受けられますが、そこまでいかないと分からないものがある限り、それは無駄ではないように思えます。

停滞期を乗り越えたところに価値がある!

 メーカー側も需要とのバランスが必要で、売れないものは作れないのは分かります。現実的に考えれば、スマートフォンではフルHDディスプレー、PC、タブレットでは4Kディスプレー、テレビは8Kディスプレーで十分な解像度であるでしょう。
搭載できるCPU、GPUもその大きさから妥当なものが内蔵されることになるでしょうし、それぞれでそれ相応のスペックがあれば、それ以上の事に大差はないのです。もはや、現段階でスマートフォンもパソコンもテレビもこれ以上スペックを求めても変わり映えはしないでしょう。
  しかし、ダイエットでも停滞期を乗り越えた、僅か1kg、2kgの減量に価値があるように、その僅かな差を追及することに必死になるから価値があるように思えるのです。
 そんな差でも、差別化を図り、Xperia XZ Premiumの4Kディスプレーのように、8Kテレビ以上の10K、16Kテレビにこそ、テレビの付加価値を見出していくべきではないかと思います。

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