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4Kテレビも大詰めとなる今年
昨年の12月1日に放送開始されたBS4K8K放送に伴い、既にBS4K8K放送が視聴可能になりました。BS4K放送は4Kテレビも充実し、BS4Kチュナーも出揃ってきた今、まさにBS4K放送視聴にテレビを買い替える時期になってきているようにも伺えます。しかも、BS4Kチューナー内蔵4Kテレビも発売され、次期モデルの4KテレビのほとんどがBS4Kチューナー搭載の4Kテレビになることが予想されることから、いよいよ4Kテレビへの移行が進むようにも思える今日この頃です。
ただ、国内テレビメーカーとして、ブランドを誇っていた主要4社、パナソニック、ソニー、シャープ、東芝の内、BS4Kチューナー内蔵4Kテレビを発売しているのは、シャープと東芝だけで、純国内テレビメーカーとなったパナソニック、ソニーからはBS4Kチューナー内蔵4Kテレビの発売どころか発表もありません。
シャープは台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業に買収され、また東芝はテレビ事業を中国ハイセンスグループに買収されただけにシャープと東芝のBS4Kチューナー内蔵4Kテレビは言わば、逆輸入品のような海外製品のようなものであるのも致し方ありません。それだけに、ハイセンスの格安BS4Kチューナー内蔵4Kテレビも販売され、4Kテレビ市場は荒れてしまっているようにも思えます。これでは、パナソニックやソニーに打つ手がないのが正直なところでしょう。
有機EL4Kテレビがあるではないか⁉
昨年から液晶に代わり、有機ELを使ったテレビが発売され、ハイエンドモデルとして登場しました。しかも有機EL4Kテレビは最上位モデルとして売り出され、価格は液晶テレビの倍はしてしまうものばかりです。有機ELの最大の売りどころは、有機EL自体が発色、発光するため、液晶より鮮やかな色合いと明暗が可能となるところにあります。また、紙のように薄くできるため、場所を取ってしまうテレビとしては、省スペース化が図れます。
では、なぜ、そんな良いものがこれまで世に広まらなかったと言えば、量産化の難しさと、寿命の短さにあります。なかなか製品化に漕ぎつけなかった経緯があり、あのソニーですら断念するほどでしたが、なんとお隣、韓国のサムスン電子が量産化に成功し、有機EL4Kテレビを製品化しました。サムスン電子は元々、スマホ用ディスプレーとして有機ELディスプレーを開発、製品化していましたが、テレビへ応用し、有機EL4Kテレビが完成したわけです。ですので、有機ELテレビのほとんどがサムスン電子製有機ELディスプレー搭載であるのです。
しかしながら、有機ELの最大の弱点でもある寿命は克服できたのかと言えば、そうではないように思えます。有機EL自体が発光、発色するので、使用時間と共に劣化してしまうのは明らかです。スマートフォン用ディスプレーに限って言えば、テレビのように常時使う事もなく、2、3年で買い替えしても構わないような製品には有機ELディスプレーは最適でしょうが、テレビのような長時間の使用を余儀なくされるディスプレーにはまだ厳しいものがあるように思えます。
テレビもスマートフォン同様、2、3年で買い替えられるような方であれば、問題ないでしょうが、一般的にはそのサイクルでテレビを買い替えられるほど、経済的余裕はありません。テレビを2、3年で買い替えられるほど、有機ELディスプレーをさらに量産化でき、低価格化を可能したならば、話は違いますが、技術的にそこまで到底及ばないとすれば、国内メーカーが有機ELディスプレー開発を打ち切り、外部調達に切り替えたのは採算上、賢明な判断なのかもしれません。あくまでスマートフォンディスプレー用として有機ELディスプレーを生産しているサムスン電子だからこそ可能であると考えるべきなのかと思います。
ただ、サムスン電子は8K有機ELテレビも開発していますので、センセーショナルさだけでも、その価値は高いと思えます。贅沢品として、一部の富裕層のためのテレビ作りは韓国のお国柄でもあるように思えます。
テレビはやっぱり液晶となるか
買収はされましたが「液晶のシャープ」と言われたシャープが開発に力を入れてきたのが8Kテレビです。一昨年前には世界初の8Kテレビを発売し、昨年はBS8Kチュナー内蔵8Kテレビを発売しました。昨年のBS4K放送だけでなく、BS8K放送も開始されてわけですから、8Kテレビがもう少し、日の目を浴びても良さそうなほどですが、なにせ、8K機材やコンテンツが揃わない状況下においてそれは無理な話ではあります。それはかつての4Kテレビが世に出始めた状況に似ていますが、実は8Kテレビも4Kテレビのように一気に低価格化し、普及する日が近いかもしれません。
それは、シャープを買収した鴻海が中国・広州市に「10.5世代」と言われる世界最大級の液晶パネル工場を新設していましたが、それが2019年の今年、稼働する事になっています。そこで生産される液晶パネルが8K液晶パネルなのです。大量生産と低価格化を可能にする中国生産によって、8Kテレビの価格が思ったほど、高価にならないことも考えられます。
まとめ
今後、テレビを購入を考えるにあたって、ピンキリではあるが無難なBS4Kチューナー内蔵4K液晶テレビを購入するか、高価ではあっても高画質は間違いない4K有機ELテレビにするか、はたまた、8Kテレビが低価格化するのを待つか、テレビ購入者にとってまさに瀬戸際に立たされている時なのです。
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