5G直前‼有線LANと無線LAN(Wi-Fi)の使い分けたい!

有線LAN VS 無線LANではない!

 LANと言えば、有線でのLAN接続が一般的でありました。複数のパソコンやプリンターを接続しなければならないオフィスなどでの有線LAN構築では引き回しに並大抵ではない労力とコストがかかるため、その後のワイヤレス通信が行える無線LANが普及し始め、無線LAN機能付いたパソコンが普通になりました。
今ではスマートフォンでWi-Fiを使うため、無線LANは通信環境には欠かせないものになりました。
 しかし、考えが古いと、有線LANから無線LANに切り替えようか、面倒な設定のある無線LANより、手っ取り早い有線LANの方が良いとか、どちらが良いか悪いか、有線LANと無線LANが対立したものとして考えがちです。
実際、私も有線LANの引き回しが出来ない場所があり、中継機能によって無線LAN接続をしていました。設定を理解するのに時間がかかってしまいましたが、引き回しがない分、楽なため、無線LANが良いようにばかり考えていました。
  ところが、無線LANでは思うように通信速度が上がらないことにある時気付いたのです。契約した通信速度が必ずしも保証されるものではないのは分かっていましたが、あまりの遅さにストレスが溜まっていく一方でした。無線LANでの接続の場合、部屋の壁や距離が干渉により、通信速度に直に影響してくるため、まして、中継を挟めばなおさらのことで、減衰は避けられません。
よって、無線LANでは通信速度が不確かなものであることが分かったのです。 

理論値と実測値の違い

 無線LAN機器の通信速度は規格上も上がっていますが、その謳い文句に釣られ、無線ルーターなど購入すると、理不尽な思いをすることになります。
その数値はあくまで、理論値にすぎないからです。
実際に出る通信速度、実測値はそれより低くなります。無線LANのような、環境や条件が左右されやすいものでは、理論値はあてになりません。まして、理論通りの好条件下のような通信環境が、一般家庭にあるはずがありません。
  という事で、面倒な引き回しを行わなければならない有線LANにしぶしぶ変えることにしました。配線のため、壁にも釘を打たなければならないし、ケーブルも買わなければなりません。であれば、初めから有線LANにしておけば良かったように思えましたが、結果は想像以上でした。
有線LAN接続した端末は、劇的に通信速度が改善されたのは期待通り、それ以上に有線LAN接続できないようなスマホやタブレットまで通信速度が上がったのです。
それは、有線LAN接続後のルーターから無線通信が行われることで、減衰や通信ロスが少なくなったことが、通信速度向上につながったのです。

5Gでは電波の直進性が強い!

 今よりもっと通信速度が求められる5Gでは、Wi-Fiの規格もバージョンアップし、高周波の電波が使用されます。それでデータ通信量は桁違いに上がりますが、直進性の強いため、干渉に弱く、近距離でしか使えないものになる事が予想されます。屋内では、家全体を満たせるものではなく、一部屋くらいしかカバーできないほどの通信範囲です。そうした時、確実なのはやはり、通信ロスの少ない有線LAN接続となるのです。
つまり、LAN末端で無線接続しなければならないようなスマホやタブレットのためにだけ無線LANが必要になり、その他は出来るだけ有線LAN接続する形態がベストな通信環境となってくると言えそうです。
  5GやIoTの時代はもうすぐ来るでしょう。そのためにも今のうちにLAN構築は考え直した方が良いかもしれません。

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