eSIMって?
eSIMとは「Embedded SIM」のことで、携帯電話用SIMカードの契約事業者情報を書き換えられ、カード切り替え無しで通信事業者を変えられるようになる規格です。通信機能搭載車両や機械などのM2M(Machine to Machine)機器に組み込むためのSIMでもあり、SIMの交換が難しい機器に有効となります。
IoT時代に対応
いよいよIoT(Internet of Things)といったあらゆるものがインターネットを通じて通信可能になる社会、ユビキタス社会を目指し形になってきていると思います。これはスマホやタブレット端末に限らず、自動制御やセンサー制御などの広義の情報化社会になる事を意味しています。今までの電話やメールなどの人同士のやり取りだけでなく、個人データや情報を元によりニーズに合った社会もなれ、仕事の効率化も図れます。また、これに人工知能のAIが加われば、近未来に描くような自己の管理(スケジュールや健康管理など)も任せられ、自動運転などすべてがオートメーションされた時代になっていくのだと考えられます。
MVNO、格安SIMにつづき
MVNO「Mobile Virtual Network Operator」は「仮想移動体サービス事業者」のことで、携帯電話回線などをドコモなど通信事業者から借り受け、通信サービスする企業のことです。割安なモバイル通信サービス「格安SIM」のことでもあります。

その格安SIMに続き、eSIMですから、ユーザーである私たちも目まぐるしい変化や覚えるのに一苦労です。格安SIMが出る前はSIMカードはほとんど携帯契約キャリアショップ(私の場合ドコモ)の店員さんに任せっきりでSIMカードなどいじったこともなかったのですが、スマホになりデータバックアップやデータ移行など自分でするはめになり、いろいろ大変になりました。
また格安SIMでは大きさの違う「標準SIM」「nanoSIM」「microSIM」カードの3種類があり、スマホ仕様にあったSIMカードでなければなりません。一番小さな「microSIM」であれば、アダプターを取り付けることである程度対応できますが、完全な動作が保証されていない不安と面倒くささがありました。それにスマホのSIMロック解除もしなければなりませんでした。ここでeSIMの登場で、それが必要なくなるというのは確かに便利でありがたいのですが、正直いい加減にしてほしいくらいの変わりようです。スマホを使う時間よりも使うまでの契約や設定の方にばかり時間がかかってしまっているくらいです。
通信料金の価格競争になるか?
相変わらず通信料金が高いスマホですが、携帯電話番号ポータビリティ(MNP)やSIMロック解除でキャリア乗り換えが比較的しやすくはなり、大手キャリアの通信料金価格競争や格安SIM登場でさらに安くはなりましたが、いつの間にか停滞し結局、高い料金形態を維持しています。ここでさらに簡易的で乗り換えやすいeSIMとなれば、通信料金の競争になり、安くなることも期待したいところです。
メールも引き継げれば
キャリア乗り換えはしやすくなったものの、ネックになるのがメールのドメインです。メールアドレスだけは乗り換え時に変えなければいけなくなるので、どうしてキャリアを乗り換えるのに抵抗が出てしまいます。このドメインが大手キャリアで統一されれば、本当の意味での乗り換え自由となり、価格競争もさらに激化するかもしれません。eSIMにする以上に改正してほしいわけです。
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