ミラーリングの方法
スマートフォンやタブレットなど、Android 5.0以上のデバイスがあれば、キャスト機能を使って、Android画面をテレビにそのまま映し出せます。いわゆるミラーリングが可能です。それには、テレビはChromecastとAndroidデバイスと同じWi-Fiネットワークに接続する必要があります。
キャスト機能はワイヤレスで、テレビにAndroid画面を大画面表示することが、主な目的になりますが、果たして使い心地はいかなるものなのでしょうか。
同じようにスマートフォンなどの画面をテレビに映し出す方法にアクセスポイントを必要としない「Wi-Fi Direct」を用いた「Miracst」もありますが、対応機器が限られます。前々から気にはなってはいたのですが、試したことはありませんでした。
Chromecastの「キャスト機能」はYouTubeやVODサービスなどの動画をテレビに映し出せるだけの機能だけだったように思っていたのですが、Androidデバイス画面のミラーリング機能まであるとは知りませんでした。スマートフォンのOSが古かったせいなのかわかりませんが、今回スマートフォンを購入する機会もあり「Android画面キャスト機能」を知ったのです。
また、その他にも「MHL」を使って、スマートフォンやタブレットのMicro USB端子から有線でテレビのHDMI端子に入力する方法もありますが、ケーブルがわずらわしく、スマートフォンやタブレットを自由に動かせないため、使いづらさがあります。しかも、専用のケーブルやアダプターが必要なため、それほど普及していないようで、どちらといえば、無線接続のミラーリング機能の方が今ではメジャーではあります。
グーグルキャストを使ってみた!
さて「Google Cast(グーグルキャスト)」でのミラーリングの感想ですが、スマートフォンなどの小型端末の画面がテレビの大きく表示されることに初めは感動します。しかし、次第に画面がザラつくように感じられ、逆に見づらさを感じてしまいます。これでは元のスマートフォンやタブレット表示の方がよほど綺麗です。
原因はWi-Fi無線通信のレートが低いためか、どうも画質が劣化し、低画質化してしまうようです。しかも、ブラウザ閲覧であっても、遅延がハッキリと分かってしまうほどです。正直、これには期待しすぎた方が悪いのかもしれませんが、有線の「MHL」を使った方が画面出力も遥かに忠実でレスポンスも良いと感じたくらいです。
あくまで、無線接続のミラーリング機能は静止画をキャストなど、画像の劣化も少なく、ワイヤレスで簡単に接続できる写真のスライドショーなんかには最適な使い方にはなるのでしょう。動画や動きのある操作には、画面が着いていけず、使い勝手がイマイチなものになるのです。
機敏性のあるゲームには向かない!
ゲームも試してみましたが、スマートフォン用ゲームをキャストするのはもってのほかで、遅延がありすぎて、まともに遊べません。そもそも、タッチパネル操作の手元が見えないだけでも、遊びづらいだけです。
ワンテンポ遅れて表示される事がストレスにならないなら、スマートフォン自体がサクサク動くハイエンドモデルにもこだわらないわけで、いかに反応が大事なのかがわかるのです。
ということで「Google Cast(グーグルキャスト)」があまり注目されてなく、このような機能がある事すら存じなかった方も多いのではないでしょうか。
Wi-Fiの通信速度が上がれば、改善されるかは分かりませんが、劣化や遅延さえなくなれば、まさに「Android TV」以上の環境になれるでしょう。
お読みいただきありがとうございました。
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