期待外れな発売時期になってない?
来年、東京オリンピックが開催されますが、それに合わせてBS4K8K放送も前倒しで進められてきました。BS4K放送の方はBS4Kチューナー内蔵4Kテレビも発売され、順調に視聴体制が整いつつあります。
しかし、BS8K放送の方は既存のBSアンテナでは視聴できないため、新しくアンテナを買い替える必要性があります。周波数も変更になり、これまでの同軸ケーブルでは信号をうまく伝送できない可能性もあるため、何かと準備する事も多くなります。
それを見積もっても、そろそろ8Kテレビの発売が各メーカーから出揃わない事には、家庭に普及するなど程遠いように思えます。
シャープただ一社から8Kテレビは発売されましたが、パナソニックやソニーからの発売情報はありません。
ソニーはシャープよりも早くに8Kテレビを発売を期待されてはいたのですが、8Kのはの字もなかったほど音沙汰ありませんでした。
2018年にはパナソニックから8Kテレビが発売されるというリーク情報はありましたが、4Kテレビどまりです。
2020年東京オリンピックに間に合うのか
一体何が8Kテレビが発売を拒ませているかわかりません。既にBS8K放送が開始されているにも関わらず、8Kに踏み切らない姿勢が分かりません。
たぶん過去のトラウマがそのようにさせているのでしょう。ソニーもパナソニックもテレビ事業で赤字を出し、パナソニックはプラズマテレビ事業で痛手を負いました。
深追いせず、市場の動向を見極めているのかもしれません。しかし、東京オリンピック開催がもう1年切った時期にも差し掛かり、開催国として、BS8K放送視聴体制が整わないのは、機運が高まっているいながらも、見す見すチャンスを逃すようなものです。
鴻海に買収されたシャープだけに頼るのは、国内メーカーとしての意地をなくしてしまっているかのようにも見えます。
技術的にはそれほど難しくなく、4Kテレビの延長で可能に思えます。
2025年の5年後あたりが妥当!
4Kテレビでも現在の普及まで至るのに5年はかかりました。この状況で5年もかかっているわけですから、8Kテレビが普及するには、もう5年はかかってもおかしくはないでしょう。そうすると2025年あたりが8Kテレビが価格が安定し、普及帯になっていくことが考えられます。
2020年の東京オリンピックまでは相当ハードルが高かったように思えます。スーパーハイビジョンの当初の計画通り2025年あたりがやはり8Kテレビとして脂がのってくるように思えます。今、試作機のような8Kテレビを世に送り込んでもブランド価値が低下する懸念もあります。
BS8Kチューナーすら一機しか発売していないとなると、8K映像のエンコード、デコード技術環境もまだまだ十分ではないでしょう。あと5年は様子見る事になるかもしれません。
そういったことで東京オリンピックは4Kテレビで視聴するしかないかもしれません。
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