グラフィックボード高騰で、PCコストが高い!
コストを抑えようと自作PCに取り組んだ結果、グラフィックボードの高騰で、まさに本末転倒となってしまった状況。グラフィックボード無しなら、PC自体、コストはそれほどかかりませんが、今では、グラフィックボードこそが、PCの価値を決め、価格を上げているような状態です。
その理由といえば、仮想通貨のマイニングであったり、PS5の品薄状態、半導体不足によりグラフィックボードも高騰しているからとされています。
ただ、実際、ゲームにおいて高騰しているハイエンドクラスのグラフィックボードが必要かと言えば、疑問があります。確かにマイニングでは、省消費電力され、高性能なハイエンドグラフィックボードはコストパフォーマンスが高いものとなるでしょう。
ゲームにハイエンドグラフィックボードは必要⁉
しかし、ゲームにおいては、ハイエンドグラフィックボードはもはやオーバースペックであるような兆しさえあります。それだけグラフィックボードの性能が上がったからなのですが、圧倒的メジャーなゲームにおいては、無理して高価なハイエンドグラフィックボード買う理由がないのです。
今、4K/120pのHDMI2.1仕様の出力があれば、立派なハイエンドグラフィックボードと言えますが、それがミドルエンドクラスでも可能になるのは、ただ単にグラフィックドライバが更新できてないからと考えています。
今はまだ過去のものにも対応しないといけない時期にあり、ソフト的に負荷がかかり、ソフト更新が進まないのです。それが進むには、より多くのユーザーがハード的にも買い替えなどていく必要があるのでしょうが、それを阻めているのもまたマイニングです。
マイニング需要でグラフィックボードが買い占められ、価格が高騰し、より多くの方に、グラフィックボードがいきわたらない状況です。これではドライバ更新も進まず、負荷もかかり、電気代もかかり、マイニングも含め、無駄に電力を消費しているようなものです。
グラフィックボードは、劇的な進化はしていない!
また、グラフィックボードの性能も世代ごとに上がってはきてはいますが、ハイエンドモデルとは言っても数年前のものと劇的に向上しているわけではないのです。とすると、新しくグラフィックボードを買い替える理由もないのです。
つまり、ゲーム目的に限って言えば、グラフィックボードの需要は、飽和状態にあるとも考えられるのです。その上で、これほどのグラフィックボード高騰は異常とも言える事態です。
ゲームよりもメジャーでもないマイニングだけでグラフィックボードこれほど需要があるのかとも思いたくはなりますが、マイニングこそが、グラフィックボードの価格を高騰させ、品薄状態にしている張本人であるのは、確実です。一人でグラフィックボード数台、数十台、所有することもあることから、原因はマイニングしかないのです。
いつまで続く⁉グラフィックボードの価格高騰
とはいえ、こういった状況はいつまで続くのでしょうか。
半導体業界がマイニング需要だけで経済を回していくとは考えられないというのは、日の丸半導体が衰退してしまった真面目な日本人だからなのかもしれませんが、逆に、それだけ投資して利益を得られるような有望な企業も少なくなってきているからなのでしょう。
日本と違って、海外では、投資することもお金を稼ぐ当たり前な手段になっていることからも、日本の常識では計り知れない事が、世界では起こっているわけです。つまり。マイニンブームが終わらない限り、グラフィックボードは手に入れづらいものとなるのです。
日の丸半導体は衰退しているのに、半導体不足⁉
しかし、普段に使うだけのパソコンなら、性能がこれ以上上がる必要性もなく、その上位でもあるゲームにおいてもその必要性が薄れつつある現在、半導体の性能を上げる、生産を向上させる理由もなくなりつつあるようにも感じます。
半導体自体、減るものでもなく、消耗品と言われるほど、劣化するものでもないからです。これまでは単純に、性能が上がってきたから買い替えられ、需要があったのです。しかし、これ以上の性能を求める必要がなくなると、半導体を求める憂いもなくなってくるのです。
そういった面では、日本の日の丸半導体が後退していく道理は理にかなってはいますが、現に、世界的に半導体不足になっているだけに、日本人らしさが仇となったと言えそうです。
ギャンブルのようなマイニングで半導体経済が回るはずがないと思えば、それだけですが、そういうきっかけがなければ、半導体の性能や生産が上がっていくこともないのです。動機付け、モチベーションの持ち方が、日本人は真面目すぎただけなのです。
マイニングが最終目的ではない‼
半導体の性能が向上していけば、さらなる進化があるかもしれません。5G、自動運転、AIと半導体を必要とするところは、パソコンだけに限らず、IoTと言われるように、半導体を必要とするところは、これから生み出されるわけです。そうした時、半導体の生産能力の高い状態を維持している海外メーカーが、やはり強いのです。
マイニングブームが去り
、グラフィックボードが多くの方にいきわたるようになった時に、グラフィックボードのドライバ更新が行われ、ミドルエンドのグラフィックボードでも、今のハイエンドグラフィックボードクラスのパフォーマンスが発揮される事に期待したいのです。
、グラフィックボードが多くの方にいきわたるようになった時に、グラフィックボードのドライバ更新が行われ、ミドルエンドのグラフィックボードでも、今のハイエンドグラフィックボードクラスのパフォーマンスが発揮される事に期待したいのです。
お読みいただきありがとうございました。
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