買い替える前に一度試す価値あり!
スマホやタブレットは購入当初は快適に動作しますが、使用期間が長くなれば、長くなるほど次第に遅くなり、使い勝手が悪くなってしまいます。それはスマホ、タブレットのOSやアプリのアップデートが頻繁に行われることで、内部メモリーをやたら使う事やデータ処理に能力が追い付かなくなるためでもあります。なにせ現在進行形で開発、進化中でもあるスマホ、タブレットだけに、そのスペックも年を追うごとに様変わりしてきています。
そんなことで、私たち購入者、ユーザーも
「そろそろ、新しいものに買い替えようかな」とか「遅くなってきたから、寿命かな」
なんて思ってしまいがちです。
しかし、OSのバージョンも次から次へとアップしている割には、変わり映えしていなく、メモリースペックも停滞気味です。また、スマホ、タブレット市場が新たに出来たばかりで、対応した専用のCPUがようやくシリーズ化してきてはいるものの、そのスペックアップは微々たるものとも言えます。それはパソコン市場のCPU進化の停滞感を見れば、一目瞭然です。スペックが上がっているように思えるのはバージョン数が増えたり、新しい名前の機種や搭載機器が出てきているように感じる錯覚に他ならないものでしょう。
よって、スマホ、タブレットを買い替えたくなる衝動はメーカーや通信会社の端末販売戦略にまんまとはまってしまっていることになるのです。
とは言っても、実際に世代を経るごとに、古くなっていくスマホ、タブレットは使い心地が悪くなっていく一方であるのは確かです。いくらアプリをアンインストールしてメモリー容量を空けても、不要なデータやキャッシュメモリーを消去しても、期待するほど動作が劇的に改善されることはありません。それは消去しきれないデータが残ったり、知らず知らずのうちに積み重なった設定データやバックグラウンドでの処理データが増えてしまっているため、動作にもたつきが出てしまうのです。それくらいなるとやはり買い替えたくなるのは当然なのかもしれませんが、新しく買い替え、使わなくなるのであれば、最終手段として初期化をおすすめします。正し、注意も必要です。

バックアップ対策はしっかり!アプリが使用できなくなる恐れも
スマホ、タブレット端末初期化には、当然リスクを伴います。今まで貯めた記録やデータがすべて消去されることになるのは明らかで、知人友人の電話番号、カメラの記録映像やインストールアプリなど、すべてが消去されるため、せっかく使い慣らした機能がいっぺんに消えることになります。保存されたパスワードなども消去されるため、場合によっては、その時、思い出せない設定までもが白紙状態になるため、思いがけない失態となる可能性もあるため、準備段階として入念な確認は必要になります。大抵はバックアップ機能でSDカードに外部保存(エクスポート)しておき、あとでインポートする形をとれますし、アプリも再インストールすれば、復元できますが、その手間と労力を惜しんでは、快適な動作環境を取り戻すことができないことだけは肝に銘じなければなりません。
そして、最大の問題が過去のインストールアプリを消去できるかです。アプリによっては、配信されていなく、再インストールできないアプリもあります。また、アプリ自体がバージョンアップしていて
「お使いの端末はこのバージョンに対応していません。」
と表示されたら後の祭りです。過去にインストールできたものが、バージョンアップで対応しなくなる機種が出てくるわけです。それを割り切れるかが初期化に踏み切れるかどうかの悩みどころになります。
初期化か新しいものに買い替えるか
新しいスマホやタブレットを買えば、当然メリットはあります。最新OSであれば、インストールできないアプリもないでしょうし、動作も保障されているようなものです。当分は新機種で乗り切れるでしょうが、決して安くはない端末代金にどう折り合いをつけるかです。
一方、初期化の場合、初期化後、購入当時の快適さが取り戻せるでしょう。しかし、それはあくまで一時的なもので、所謂、延命処置にしかなりません。最新バージョンとの互換で、メモリー容量を使ったり、CPUに負荷がかかれば、またすぐに動作がもたつくのは目に見えます。いずれ対応しなくなるアプリも出てもくるでしょうし、初期化前にインストール出来なかったアプリは初期化したところでインストール出来ません。
そう考えると、初期化のメリットは絶大ではありませんが、スマホ、タブレットスペックがほとんど変わっていない今、ソフト更新こそが、使いやすさを妨げているにすぎないとなれば、初期化でもまだまだ十分に使っていけることを考慮した上で、買い替えに踏み切っても遅くはないことだけは言えます。
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