テレビ離れから、スマートフォンへ
若者のテレビ離れが言われるようになった原因の一つは、インターネットの普及によりパソコンで動画を視聴できるようになったことや、なんといってもスマートフォン、タブレットといった新しいデバイスの登場で、いつどこでもメディアや情報にアクセスできるようになった社会背景があるからでしょう。テレビが唯一の情報源ではなくなった事が大きく、テレビにこだわる必要がなくなったのです。
その代表的な例としては、多くのインターネット動画配信サービスの中でもYouTubeの視聴が今や当たり前になることです。数年前まではYouTubeはどこかの誰かが撮影したビデオ動画のような認識でしたが、今やテレビ番組に負けないほどのクオリティーにもなってきており、ビジネスとして成り立っていることも急成長させた要因になっています。
フルハイビジョンが起点でもあった!
また、大きく躍進した理由に、高画質化が実現したことです。かつてインターネット動画は回線速度も遅く、まともな動画視聴もままならないものでした。ましてテレビのように確立された業界に対抗できるものではなく、画質も編集も業務用には到底敵わない事が当たり前でもあったのです。
それがコンシューマ向けビデオカメラでも画質が上がり、編集も容易になってきたのです。そして、その起点にもなるのが、ちょうどフルハイビジョン画質なったあたりです。
テレビ放送は地上デジタル放送以降、相変わらずそれ以下のハイビジョン放送ではありますが、インターネットの世界では高画質化が進み、フルハイビジョンほどの高画質化が進みました。インターネット動画がテレビ放送の画質を追い越した時でもあったのです。
4K8Kが、次のターニングポイント!
スマートフォンやタブレットの普及も進み、ハイビジョンテレビよりも高解像度のディスプレイ搭載の端末も今では珍しくありません。しかも、小型でいつどこでも閲覧、視聴できるようになったことで、テレビ以上の環境が整ったのです。さらに高画質な4Kに進んでいますが、4Kテレビは発売されたものの、地上波は4K化に乗り気ではなく、ようやくBS4K8K放送が開始となって4Kテレビが意味を成すようになってきました。
しかし、4K化はインターネットの世界でもあまり進展していない現状があるように、今まさにターニングポイント再来していると考えられます。
それは、スマートフォンなどのディスプレイサイズではフルハイビジョン画質くらいの画素密度が人間が認識できる限界レベルとされており、それ以上の高画質である4Kはほどんど変わり映えがしないのです。多少、色域が上がっても、こだわらなければオーバースペックと言っても過言ではありません。それが4K化が進まないボトルネックになっている可能性はありますます。
しかし、4Kテレビであれば、4K画質を堪能することが可能です。さらにテレビの場合、8Kテレビが人間が認識可能な画素密度とされている事からも、テレビにはまだ余力があるのです。
やはり、テレビが最強⁉
テレビがスマートフォンやタブレット、パソコンといったインターネットデバイスにシェアを塗り替えられる勢いがありますが、4K8Kとなると、ハードルも高く限界値に達しているようにも見受けられます。
「亢竜悔いあり」ということわざがあるように、昇りつめた竜は下るしかないように、やがては衰退する定めがあります。これまで急成長してきたスマートフォンやタブレット市場もゆくゆくは失速していくでしょう。それが今かはわかりませんが、4K8K化に無意味さがあるとするのであれば、その時は近いかもしれません。そんな時、やはり4K8Kテレビにこそ未来があり、先祖返りしていくしかないでしょう。
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