シャープのマスクより、8K液晶テレビを安く買えるのはいつ⁉

シャープがマスク製造⁉

マスク
 新型コロナウィルスの影響で思わぬ方向へ経済が動いてしまっている現在、家電メーカーであるシャープもその一つです。コロナ禍において、電子機器メーカーでありながら、マスクの製造販売に舵を切ったという異例の事態は、柔軟性があり、機転の利く、頼もしい存在ではありました。
とはいえ、多くの製造メーカーにはクリーンルームがあり、ゴミや埃をシャットアウトできる環境が整っています。まして精密電子機器を扱うメーカーならなおさらの事で、細菌やウィルスのように微細なものに神経を尖らせていなければならない上では似たり寄ったりの環境下にはあるのです。そのような意味では、電子機器メーカーも医療環境、設備に近いところにはあるでしょう。
というわけで、シャープがマスクを製造販売する事には、それほど驚くところではないのですが、本来、液晶のシャープと言うだけに、本業でもある液晶テレビの方はどうなっているのかが気掛かりなところです。

8Kスーパーハイビジョンテレビはどこへ行った⁉

 新型コロナウィルスの騒動がなければ、今年は2020東京オリンピックが開催され、8Kテレビ(スーパーハイビジョンテレビ)で放映されるはずでした。シャープは2年ほど前から世界初の8Kテレビを発売して、いよいよこれから8Kテレビ市場が盛り上がる時でもあったのですが、新型コロナウィルスに水を差される事態になってしまったわけです。
鴻海買収もありましたが、以前からシャープは8Kテレビの開発に積極的でもあり、あのソニーよりも先駆的な存在でありました。どのメーカーよりも8Kテレビに力を入れていただけに、今後がどうなっていくか心配されるところです。
新型コロナウィルスの感染拡大で、マスクの供給が足りなくなった事を背景に、マスク製造に名乗りを上げたシャープではありましたが、個人的には8Kテレビの方を期待していただけに、8Kテレビ開発、製造の足を引っ張らないのかが疑問なのです。

マスクから有機ELテレビまで手掛けるシャープ

 今となっては、マスク供給も追い付いてきているだけにマスク自体の今後の行き先が不透明になりつつさえあります。
とは言いつつも、シャープというブランドのあるマスクには興味がありますし、正直ほしいです。どのメーカーが製造したかわからないようなマスクよりはよっぽど信頼がおけます。今後も新型コロナウィルスの流行の第2波、第3波はいつ来るかもわかりませんし、シャープのマスクに需要があることに変わりはないでしょう。
話が反れてしまいましたが、言いたい事は8Kテレビの進展に支障がないのかということだけです。しかも、今年は「液晶のシャープ」から有機ELテレビが発売されます。
「えっ!!!」と思いたくなる事実なのですが、以前、有機ELテレビがもてはやされたあたりから、シャープも有機ELの開発していく動きがありました。
それが今、表面化しているだけかもしれませんが、いくら有機ELの発色に定評があっても、まだまだ液晶には敵わない点もあります。製造コストが高い事や寿命が短いなど、液晶の技術を覆せるほどのものではないのです。
今後、有機ELも改良、改善されていくかもしれませんが、並行してIGZO液晶のように液晶も開発が進めば、有機ELにシェアを奪われることもないように思えます。

「液晶のシャープ」であってほしい!

 つまり、シャープが有機ELやマスクを手掛ける必要性はあるのかという問いだけが残るのです。一貫性を持って8K液晶テレビに専念してくれた方が、早く、安く8Kテレビを手にすることができ、消費者にとってありがたいことにも思えるのです。
東京オリンピックは1年延期はされましたが、それを猶予期間として、次こそは完全な8Kテレビがより多くのお茶の間に繰り広げられてる事を期待したいです。
お読みいただきありがとうございました。

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